日本が「旅行したい国」1位に マスク着用でも訪日したい理由は?
◆マスク着用、不便と見るか安心と見るか
料理やショッピングを大いに楽しめる日本だが、まだ多くのシーンでマスクを着用する人が多く、脱マスクが進む海外と比べるとやや不便さを感じる状態とも言える。それでも日本を訪れたいと考える旅行客は多く、かえってマスクが安心材料になっているとの声もあるようだ。
リャオ氏はトラベル+レジャー誌上で「公共交通機関の利用中、マスクをしていない人を見かけることは滅多になかった」と述べ、着用が徹底していたと強調している。日本へ向かう日本航空(JAL)機内では着用が義務づけられており、「この方針は厳格なもので、アテンダントが乗客を起こし着用を促している光景を目にしたほどだった」という。
日本の状況に対し、批判的な意見を持つ旅行者もいる。バックパッカーのベン・グランドウォーター氏は豪トラベラー誌(12月7日)に寄稿し、「日本でのマスク着用の遵守は控えめに言って奴隷のようだ」と批判している。氏は、一般的なマスクではオミクロン株に対して効果が薄いと主張し、特に屋外でのマスク着用はナンセンスだと感じたようだ。
一方で、マスク着用率の高さに安心感を覚える旅行者も少なくない。前掲の意向調査において、宿泊施設を決める際に重視する事柄を複数回答形式で訊ねた質問では、「Wi-Fi環境」「スタッフとのコミュニケーション」「ウェブから予約できること」に続き、「ウイルス対策(定期的な消毒やマスクの着用など)が徹底していること」が14項目中4位となっている。