メープルシロップ戦略備蓄を大放出へ 市場をコントロールするカナダの生産者団体
アメリカの要請を受け日本政府は石油備蓄の放出を決めたが、カナダのケベック州では、メープルシロップ備蓄が放出されることになった。実はケベック州は世界のメープルシロップの7割以上を生産しており、大切な輸出品として戦略的備蓄が行われている。
◆収穫減と消費増、近年で最大の放出
ケベック州の業界団体のケベック・メープルシロップ生産者協会(QMSP)は、戦略的備蓄として保管している約5000万ポンド(約2.27万トン)のメープルシロップを放出すると発表した。これは備蓄量の約半分に相当し、2008年以来最大となっている。(ブルームバーグ)
供給が減った理由の一つとして、今年の春が暑くて短かったため、収穫量が減ったことがある。また、パンデミックのせいで人々が家で料理をするようになったことも影響しているという。ケベック州の売り上げは昨年に比べて21%増加し、供給可能な量を圧迫しているとCNNは述べている。
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