続く英有名私立校の中国進出 バイリンガル教育の需要増
2000年代の初めに、エリート教育で知られるイギリスの私立校の中国進出が始まった。当初は外国人の子女の教育が主だったが、現在はインターナショナルスクールとして、中国人子女受け入れに熱心だ。豊かになった中国では、我が子にバイリンガル教育を望む親が増えている。本国でのイメージダウンにつながるという声もあるなか、英私立校の進出は続いている。
◆親はブランドに弱い? 英系インター校大人気
ウェブ誌『クオーツ』によれば、中国ではイギリスの私立校は2種類のライセンスにより運営されている。外国のパスポート保持者用のライセンスを持つ学校では、駐在員など外国人の子供か、外国のパスポートを持っている中国人家庭の子供しか入学できない。これらの学校は、教育政策に対する政府の厳しい監督から若干外れて運営されている。
もう一つのライセンスは、現地企業と提携して中国人学生にバイリンガル教育を提供する学校用だ。このライセンスを得て英私立校が開校し始めると、あっという間に人気が爆発した。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙(SCMP)は、中国では中産階級が台頭し、ブランド志向のバイリンガル教育市場が拡大していると述べる。英タイムズ紙によれば、現在50の英系インター校が中国に進出しているという。
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