E3でのソニーのプレゼン、米メディア高評価 PS TV、PS Now… “魅力的なラインアップ”

 E3(エレクトロニック エンターテインメント エキスポ)は、ロサンゼルスで毎年開催される世界最大のコンピューターゲーム関連の見本市だ。海外メディアは、注目企業のうち特にソニーの発表について注目している。

【注目の競合企業】
 各メディアとも、Microsoftのプレゼンテーションがゲームの話題に終始したのに対し、ソニーは今後のハードウェア/プラットフォームの展望が見られたと評価している。フォーブス誌では、Microsoftはゲームに焦点を当てたプレゼンテーションだったにも関わらず、ソニーの魅力的なゲームラインアップには勝てなかった、と指摘した。

 任天堂は、昨年に引き続きビデオプレゼンテーションのみだった、とフォーブス誌は報じた。前年度の収益は伸び悩んだが、『マリオカート8』の成功など見通しは明るいと見ている。

【ソニーのハードウェア/プラットフォーム】
 ソニーが発表したハードウェア関連ニュースは、PS4の新色「グレイシャー・ホワイト」の発売、「Play Station Now」のアメリカ・カナダでの導入、「Play Station TV」などだった。

 「PS Now」は、クラウド技術によってPS3のタイトルがPS4でプレイできるストリーミングサービスで、PS3とPS Vitaにも対応している。7月31日にアメリカとカナダで導入される。YouTubeアプリも今年末PS4に登場予定だ。また「PS Now」は、PSを持っていなくてもソニーのテレビ(機種は発表されていない)でストリームゲームをプレイ可能だという。ウォール・ストリート・ジャーナル紙(以下、ウォール紙)は、後にゲーム機を買わせるための戦略だろう、と見ている。

 「PS TV」は、テレビに接続して映画や番組などにアクセスでき、PS4のゲームをテレビでプレイできる。「PS Now」のゲームもプレイ可能だ。

 また、VR(バーチャルリアリティ)技術を使ったゲーム用ヘッドセット「Project Morpheus」(プロジェクト・モーフィアス)については、試作機を発表したものの、製品の発売日や価格、詳細については言及しなかった。

【ソニーのゲーム】
 ウォール紙によると、ソニー・コンピュータエンタテインメントのアンドリュー・ハウスCEOは、「今夜のショーの幕開けとなった『ディスティニー』予告編が、我々のビジョンを具現化している」、とスピーチした。

 『Wired』は、昨今はほとんどのゲームメーカーが多くのプラットフォームに対応することを目指すため、特定のゲーム機限定のゲームというのは珍しくなってきているが、ソニーのイベントで発表されたゲームはPS4限定か、そうでなくても他企業に先行してPS4に登場、またはより美しい映像でプレイできる、と報じている。

 『ディスティニー』はXboxにも登場予定だが、PS4で先行ベータとアルファテスト、またゲーム内アイテムのダウンロードなども先行して始まる。9月9日PS4新色の発売とともにゲームもリリースとなる。

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Text by NewSphere 編集部