日本のおかしい未解決事件7選|怖い・有名な事件や解決した例3選も

日本のおかしい未解決事件7選|怖い・有名な事件や解決した例3選も

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世界にはさまざまな未解決事件が存在するが、日本も決して例外ではない。中には「おかしい」と感じる不可解・不思議な事件や、犯人が分かっているものの逮捕に至っていない事件もある。

本記事では怖い・有名な未解決事件7選や、未解決から解決に至った例3選を紹介する。残虐でショッキングな記述があることから、苦手な方は注意して読み進めてほしい。

日本のおかしい未解決事件7選

日本のおかしい未解決事件7選

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ここでは、日本のおかしい未解決事件を7つピックアップして紹介する。誰もが聞いたことがあるであろう、有名な事件を中心に選定した。

3億円事件(1968年)

1968年12月10日、東京都府中市で現金輸送車に積まれた3億円が奪われるセンセーショナルな事件が発生した。白昼堂々の大胆な犯行とその金額に、世間は度肝を抜かれた。

犯人が分からないまま1975年に時効が成立、未解決事件となった。完全犯罪を成し遂げたことから、その後多くの映画や小説の元になっている。事件を機に多額輸送の危険性が認識され、それまでの給与の現金手渡しから口座振り込みが一般的になった。

なお、3億円は東芝府中工場の従業員に支払われるボーナスだった。しかし、保険会社により補填され無事に支払われた。その保険会社も再保険で補填できたため、実質的に日本で直接被害を被った人はいなかったことが不幸中の幸いであった。そのことから、被害金額2億9,430万7,500円の語呂合わせで「憎しみのない強盗」とも呼ばれる事件である。

グリコ・森永事件(1984〜1985年)

グリコ・森永事件とは、1984〜1985年にかけ、食品会社をターゲットに行われた脅迫事件である。犯人が名乗った「かい人21面相」の名前をとり、かい人21面相事件とも呼ばれる。

犯人はグリコの社長を誘拐して脅迫金を要求したり、放火や脅迫を行ったりといった犯行を繰り返した。グリコだけにとどまらず、丸大食品・森永製菓・不二家なども次々と脅迫していく。しかし、犯人は一度も現金の引き渡し場所には現れなかった。

その後、3回にわたり小売店で青酸入りの菓子を置き、人々を不安に陥れた。結局、今も事件は未解決のままである。

パラコート連続毒殺事件(1985年)

パラコート連続毒殺事件とは、1985年4月から10月にかけて日本各地で発生した無差別毒殺事件である。除草剤の「パラコート」が飲料に混入され、13人が死亡した。

事件の8年前に起きた「青酸コーラ無差別殺人事件」の教訓から、飲料の開封済みが判別しやすい形へと改良が進められていたものの、まだ移行期間中であった。飲料が開封済みであると気づかずに飲んでしまう人が多く出てしまったのだ。

その後、模倣犯や自作自演による事件も相次ぎ、なんとも後味の悪い事件となった。2005年に時効が成立し、今も未解決のままである。

井の頭公園バラバラ殺人事件(1994年)

井の頭公園バラバラ殺人事件は、1994年4月23日に東京都武蔵野市・三鷹市にある井の頭恩寵公園で発覚した事件である。27個にも切断された遺体が、公園内の計7カ所のゴミ箱から発見された。

2009年に時効が成立し未解決事件となったが、興味深い後日談がある。時効から6年後に、被害者は人違いで殺されたという説が浮上したのだ。事件当時、近隣に被害者と顔や背格好がそっくりの工作員が住んでいた。工作員はたびたび被害者に間違われることがあったという。工作員自らが「本当は自分が殺されるはずだった」と発言している。

​​柴又女子大生放火殺人事件(1996年)

柴又女子大生放火殺人事件は、1996年9月9日に東京都葛飾区柴又で発生した事件である。民家に何者かが侵入し、当時21歳の大学生を殺害後放火した。事件から10年後に、残留物から家族以外のDNAが発見されている。

事件前後に家の付近で不審な人物の目撃情報が多くあり、顔見知りもしくはストーカーの犯行と推測されているものの、現在も犯人は捕まっていない。

世田谷一家殺害事件(2000年)

世田谷一家殺害事件は、2000年12月30日に世田谷で発生した殺人事件である。一家4人が何者かによって自宅で殺された。

犯人は犯行後も現場にとどまり、食事や仮眠をとった形跡が残っている。多くの遺留物や指紋が残っているにもかかわらず、現在も未解決のままである。最大2,000万円の懸賞金がかかっており、警察は情報提供を呼びかけている。

なお、都市部での防犯カメラの設置が増えたのはこの事件がきっかけとされている。

王将社長射殺事件(2013年)

王将社長射殺事件は2013年12月19日、「餃子の王将」を経営する王将フードサービスの当時の社長が射殺された事件である。有名企業の社長の死とあって、事件後にはおよそ20万もの人々が、追悼の意を示す「追悼餃子」として全国の店舗を訪れた。

事件後、王将フードサービスと特定の企業グループとの間で不動産売買などの不適切な取引が繰り返され、巨額の資金が流出した問題が発覚している。金銭的なトラブルから、暴力団関係者に殺人が依頼されたのではないかと言われている。

日本で未解決事件が解決した例3選

日本で未解決事件が解決した例3選

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続いては、​​日本で未解決から解決に至った事件を3つ紹介する。時間がたってから解決するケースもあるなど、特に興味深いと感じた事件の中から選定した。

島根女子大生死体遺棄事件(2009年)

島根女子大生死体遺棄事件は、2009年11月に発覚した死体遺棄事件である。広島県でバラバラ遺体が発見されたのち、島根の女子大生のものと判明した。

本事件は長らく未解決であった。しかし、事件から7年後に、事件直後に事故死していた人物が被疑者であると特定されている。犯人の口から真実が聞けることはなくなってしまった。

朝霞市女子中学生誘拐事件(2014年)

朝霞市女子中学生誘拐事件は、千葉県の大学生によって当時13歳の少女が誘拐・監禁された事件である。少女は2014年に行方不明となり、2年後の2016年に警視庁で保護された。それまで大学生の男によって監禁されており、隙を見て逃げ出してきたことが判明した。

男は少女が逃げ出したあと自殺をはかるも死にきれず、警察に身柄を確保された。2019年に懲役12年が言い渡されている。

山梨県道志村キャンプ場女児失踪事件(2019年)

山梨県道志村キャンプ場女児失踪事件は、2019年に山梨県道志村のキャンプ場で当時小学1年生の女児が行方不明になった事件である。長い間必死の捜索が行われたが、2年8カ月後の2022年5月に白骨化した遺体の一部を発見、残念ながら死亡が確認された。

事件当時、SNSや匿名掲示板において女児の母親への誹謗中傷が跡を絶たず、中には逮捕される者もいた。

おかしい未解決事件は日本にも多く存在する

本記事では、日本のおかしい未解決事件や、解決に至った事件を紹介した。大きな事件であればあるほど、事件をきっかけに飲料の形態が変わったり、防犯カメラが普及したり、給与振り込みが一般的になったりと、再犯防止に努める動きがあったことが不幸中の幸いである。

今回紹介した以外にも、日本にはまだまだ数多くの未解決事件が存在する。今後1つでも多くの事件が解決に至ることを祈りたい。

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Text by NewSphere 編集部