外国人絶賛、日本の豪華クルーズトレインたち…「ななつ星」は米誌ファン投票で世界一
◆贅を尽くす…豪華な内装、毛ガニにシャトーブリアン
ジョーさんは昨年8月下旬、博多駅から大分を抜け、鹿児島まで南下する「霧島コース(3泊4日)」に乗車したという。格別な体験は、乗車前から始まっていた。博多駅の専用ラウンジで金ボタンに白の車掌服の乗務員に出迎えられ、乗客全員で乾杯し、優先ゲートを通っての乗車となった。その後も、車内の障子や有田焼のランプなどに目を奪われ、「まるで明治時代の日本を舞台にしたアガサ・クリスティの小説のような」入念な内装だったとしている。
利用したのはデラックス・スイートの1室で、組子細工の障子で隔てられたベッドルームとリビングエリアに加え、ヒノキ張りのシャワールームが備わる。食事は、大型の車窓に景色の流れるピクチャーウインドウを備えた、先頭のラウンジカーに赴く。毛ガニの茄子おろしキャビア添えやシャトーブリアン・ステーキなど、「印象的でおいしい料理が数日間にわたり、数え切れないほど私のテーブルに並んだ」とジョーさんは振り返る。
ななつ星については英エクスプレス紙も「単なる交通手段というよりも、線路を走るホテルや豪華な客船に近い」と紹介しており、日本以外でも豪華さが話題だ。