映画『007』シリーズ|ジェームズ・ボンド歴代俳優全6名を一挙紹介
人気映画『007』シリーズに登場するジェームズ・ボンドは、イギリス秘密情報部MI6に所属するスパイだ。数々の危険なミッションだけでなく、魅力的な女性との恋愛模様も見どころの一つ。
本記事では、ショーン・コネリーから始まり、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグまでの歴代のジェームズ・ボンド全6人を紹介する。
目次
人気映画『007』のジェームズ・ボンドとはどんな役柄?
出典:Amazon
映画『007』シリーズは1962年に第一作が製作された人気スパイ映画シリーズである。50年以上にわたって世界中で愛され続け、2023年現在で25作品が公開されている。
歴代のジェームズ・ボンドは、いずれもクールで洗練されたキャラクターが魅力的だ。さらに、スリリングなアクションシーンだけでなく、美しいロケーションや華麗なセットデザインも人気の理由。
また、ジェームズ・ボンドの恋愛模様や魅力的な女性キャラクターも、シリーズの見どころとなっている。
【公開順】映画『007』作品名と歴代ジェームズ・ボンド俳優一覧
出典:Amazon
1962年の第1作から2021年の第25作まで、計25作の中で、主人公ジェームズ・ボンド役を演じた俳優は計6人。ここでは『007』の全作品の公開順に、歴代ジェームズ・ボンド役を紹介する。
作 | 邦題 / 原題 | 公開年 | ジェームズ・ボンド役 |
1 | 007 ドクター・ノオ Dr. No | 1962年 | ショーン・コネリー |
2 | 007 ロシアより愛をこめて From Russia with Love | 1963年 | ショーン・コネリー |
3 | 007 ゴールドフィンガー Goldfinger | 1964年 | ショーン・コネリー |
4 | 007 サンダーボール作戦 Thunderball | 1965年 | ショーン・コネリー |
5 | 007は二度死ぬ You Only Live Twice | 1967年 | ショーン・コネリー |
6 | 女王陛下の007 On Her Majesty’s Secret Service | 1969年 | ジョージ・レーゼンビー |
7 | 007 ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever | 1971年 | ショーン・コネリー |
8 | 007 死ぬのは奴らだ Live and Let Die | 1973年 | ロジャー・ムーア |
9 | 007 黄金銃を持つ男 The Man with the Golden Gun | 1974年 | ロジャー・ムーア |
10 | 007 私を愛したスパイ The Spy Who Loved Me | 1977年 | ロジャー・ムーア |
11 | 007 ムーンレイカー Moonraker | 1979年 | ロジャー・ムーア |
12 | 007 ユア・アイズ・オンリー For Your Eyes Only | 1981年 | ロジャー・ムーア |
13 | 007 オクトパシー Octopussy | 1983年 | ロジャー・ムーア |
14 | 007 美しき獲物たち A View To A Kill | 1985年 | ロジャー・ムーア |
15 | 007 リビング・デイライツ The Living Daylights | 1987年 | ティモシー・ダルトン |
16 | 007 消されたライセンス Licence To Kill | 1989年 | ティモシー・ダルトン |
17 | 007 ゴールデンアイ GoldenEye | 1995年 | ピアース・ブロスナン |
18 | 007 トゥモロー・ネバー・ダイ Tomorrow Never Dies | 1997年 | ピアース・ブロスナン |
19 | 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ The World Is Not Enough | 1999年 | ピアース・ブロスナン |
20 | 007 ダイ・アナザー・デイ Die Another Day | 2002年 | ピアース・ブロスナン |
21 | 007 カジノ・ロワイヤル Casino Royale | 2006年 | ダニエル・クレイグ |
22 | 007 慰めの報酬 Quantum of Solace | 2008年 | ダニエル・クレイグ |
23 | 007 スカイフォール Skyfall | 2012年 | ダニエル・クレイグ |
24 | 007 スペクター Spectre | 2015年 | ダニエル・クレイグ |
25 | 007 ノータイム・トゥ・ダイ No Time To Die | 2021年 | ダニエル・クレイグ |
歴代ジェームズ・ボンド【1代目】ショーン・コネリー
名前 | ショーン・コネリー Sean Connery |
生年月日 | 1930年8月25日 |
没年月日 | 2020年10月31日(90歳) |
出身地 | スコットランド ロージアン州エディンバラ |
公式サイト | ショーン・コネリー公式サイト |
ショーン・コネリーは、『007』シリーズで世界的な知名度を獲得した。1989年『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』や『ザ・ロック』など、数々のヒット作に出演。
圧倒的な演技力とカリスマ的な存在感などが高く評価され、アカデミー賞やゴールデングローブ賞、トニー賞など、多くの賞を受賞している。
コネリーは、映画『007』では6作品でジェームズ・ボンドを演じた。彼の演じるボンドはワイルドでハードボイルドなイメージを持ちながらも、洗練されたエレガントさとスマートさを兼ね備えている。
さらに、ユーモラスでセンスの良いセリフ回しも印象的だ。強烈なカリスマとセクシーさにあふれるコネリー版ボンドは、多くの観客を魅了した。
歴代ジェームズ・ボンド【2代目】ジョージ・レーゼンビー
名前 | ジョージ・レーゼンビー George Lazenby |
生年月日 | 1939年9月5日 |
出身地 | オーストラリア・ニューサウスウェールズ州 |
公式SNS | Instagram:@georgelazenbyofficial/ Facebook:@georgelazenbyofficial/ |
ジョージ・レーゼンビーは、映画『女王陛下の007』までは映画やテレビドラマの出演経験はなかった。
しかし、「ビッグフライ」というオーストラリアのチョコレートバーのテレビCMモデルに起用されて、魅力的なルックスとカリスマ性が注目されていた。この広告が、レーゼンビーが『女王陛下の007』の主役に選ばれるきっかけの一つとなった。
レーゼンビーは、オーストラリア出身でありながら、英国のスパイであるジェームズ・ボンド役(2代目)として『007』1作品のみ出演した。彼の演技は情熱的かつ繊細で、独特な魅力がある。彼ならではの迫力あるアクションシーンでは、数々の観客が心を奪われた。
歴代ジェームズ・ボンド【3代目】ロジャー・ムーア
名前 | ロジャー・ムーア Roger Moore |
生年月日 | 1927年10月14日 |
没年月日 | 2017年5月23日(89歳) |
出身地 | イングランド ロンドン ランベス区 ストックウェル |
ロジャー・ムーアは、1960年代にテレビシリーズ『The Saint』で主役のシモン・テンプラーを演じ、端正なルックスとカリスマ性で高い評価を得た。
1978年『ワイルド・ギース』や1981年『キャノンボール』など、アクション映画やテレビドラマのヒット作に多数出演。高い演技力やパロディを交えた表現力が認められ、1980年にはゴールデングローブ賞のヘンリエッタ賞を受賞した。
そのほかハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに名前が刻まれたり、イギリスの女王からナイトに叙せられたりと、数々の偉業を達成した。
ムーアは、3代目ジェームズ・ボンド役として映画『007』7作品に出演した。彼の演じるボンドはコメディ要素が強く、ギャグやユーモアのセンスにあふれている。彼の演技は観客に笑いと楽しさを提供し、ジェームズ・ボンドの魅力の幅を広げた。
歴代ジェームズ・ボンド【4代目】ティモシー・ダルトン
名前 | ティモシー・ダルトン Timothy Dalton |
生年月日 | 1946年3月21日 |
出身地 | ウェールズ、コルウィン・ベイ |
ティモシー・ダルトンは、1971年『マリー・スチュアート』や2010年『トイ・ストーリー3』など、数々のヒット作に出演。
大きな賞の受賞歴こそないものの、映画やテレビドラマでさまざまな役を演じ分ける彼の演技力は、常に多くの観客に高く評価されている。特にシェイクスピア劇の解釈は広く賞賛されている。
ティモシー・ダルトンは、4代目ジェームズ・ボンド役として映画『007』2作品に出演した。彼の演じるボンドは人間味があり、真剣で闘志あふれるスタイルが特徴。感情豊かな演技で喜怒哀楽を表現し、ボンドの内面の葛藤や情熱を観客に伝えた。
ティモシー・ダルトン版のボンドは、映画『007』シリーズに新たな側面を与えたといえるだろう。
歴代ジェームズ・ボンド【5代目】ピアース・ブロスナン
名前 | ピアース・ブロスナン Pierce Brosnan |
生年月日 | 1953年5月16日 |
出身地 | アイルランド・ナヴァン |
ピアース・ブロスナンは、1980年代にテレビシリーズ『リメインズ・トゥ・ビー・シーン』で主演を務め、大きな人気を博した。2008年『マンマ・ミーア!』や2018年『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』で、メリル・ストリープやアマンダ・サイフリッドと共演し、注目を集めた。
その他、『アイ・ドント・ノウ・ハウ・シー・ダズ・イット』や『ノーバディズ・フール』シリーズなど、数々のヒット作に出演。ロマンティックなコメディからシリアスなアクション映画、ミュージカルまで、さまざまなジャンルで役に入り込んだ演技を披露している。
ピアース・ブロスナンは、5代目ジェームズ・ボンド役として映画『007』4作品に出演した。彼の演じるボンドは、クールでカリスマ性があり、エレガントな所作が際立っている一方、大胆で豪快なアクションでは、観客に緊張感と興奮を与えた。
歴代ジェームズ・ボンド【6代目】ダニエル・クレイグ
名前 | ダニエル・クレイグ Daniel Craig |
生年月日 | 1968年3月2日 |
出身地 | イギリス・チェシャー州チェスター |
ダニエル・クレイグは、2002年『ロード・トゥ・パーディション』で、トム・ハンクスと共演し、注目を集めた。その後、『ニュース・オブ・ザ・ワールド』や『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』など、多数のヒット作に出演している。
どのような役柄でもこなせる高い演技力が評価され、2度の英国アカデミー賞(BAFTA)やサターン賞など、多くの賞を受賞している。
ダニエル・クレイグは、6代目ボンド役として映画『007』5作品に出演。歴代初めての金髪ボンドとして、大きな話題を集めた。彼の演じるボンドは一見現実的で無骨なイメージだが、熱い使命感と闘志を持ち合わせている。
寡黙で冷静沈着、これまでとはまた違った魅力をもつダニエル版ボンドは、映画『007』シリーズの人気をさらに高めた。
次回作で歴代ジェームズ・ボンドに名を連ねる俳優に注目
映画『007』シリーズを語る上で常に話題の中心となる、ジェームズ・ボンド役の俳優たち。これまで6名の俳優がボンドを演じているが、それぞれに違った個性があり魅力的だ。
6代目ボンドのダニエル・クレイグは、2021年『007 ノータイム・トゥ・ダイ』を最後に、ボンド役を退くと述べた。次回作では誰が7代目ジェームズ・ボンドを演じるのか、世界中で大きな話題を集めている。
次回作の新たなジェームズ・ボンドを楽しみに、歴代ジェームズ・ボンドの違いに注目しながら映画『007』シリーズを鑑賞してみてはいかがだろうか。
あなたにおすすめの記事
◆映画『007』を観るおすすめの順番は?歴代作品や歴代ボンドを一覧で紹介