『ハリー・ポッター』登場人物の結婚相手は?ハリポタ出演者たちの現在・恋愛事情も解説
『ハリー・ポッター』シリーズの原作小説は、2007年に出版された第7巻をもって完結した。しかし、物語はそれで終わりではない。2016年には第8作目と位置づけられた『ハリー・ポッターと呪いの子』の舞台の上演が始まった。同作は、日本でも2022年から上演されている。物語の舞台は、原作小説の19年後だ。主人公はハリーの息子であり、劇中ではハリーたちが誰と結ばれどんな人生を歩んだのかが明かされ、ファンの間で注目が集まっている。
そこで今回は、作者の証言や『呪いの子』の設定をもとに、ハリーなど主要登場人物がその後誰と結婚したのか、どのような人生を歩んだのかを簡単に説明する。さらに、ハリーを演じたダニエル・ラドクリフら、俳優陣のリアルな結婚事情についても取り上げていこう。
なお、本記事には『ハリー・ポッター』シリーズに関するネタバレが含まれているため注意してほしい。
目次
『ハリー・ポッター』最終巻のあらすじ
原作小説のその後を説明する前に、最終巻である第7巻のあらすじを振り返っておこう。
主人公ハリー・ポッターと親友のロン、ハーマイオニーの3人は、ダンブルドア校長の遺言を手がかりに「分霊箱」を探す旅に出た。分霊箱を全て見つけて破壊するとヴォルデモートを倒せるのだ。
3人は仲違いをしたり、ヴォルデモートの手下らの襲撃を受けたりしながらも、分霊箱を求めてホグワーツにたどり着く。ダンブルドア亡きあと、ヴォルデモートとその配下に支配されていたホグワーツで、ハリーたちの最後の戦いが始まる。
ハリーは仲間と共にホグワーツに隠された分霊箱を全て破壊した。戦いの最中に大切な仲間を失いながらも、最終対決には勝利することができたのだ。魔法界に平和が訪れ、それから19年後にハリーたちがホグワーツに入学する子どもたちを見送りに行く場面で物語は終わる。
『ハリー・ポッター』登場人物の結婚相手
それではハリーたちは原作小説のその後、誰と結婚してどのような人生を送ったのか解説していく。
ハリー・ポッター
ハリーは親友ロンの妹、ジニーと結婚した。子どもはジェームズ、アルバス、リリーの2男1女がいる。
ホグワーツ卒業後、ハリーは魔法省に入り闇祓いとなった。2007年には史上最年少で闇祓い局の局長に就任し、たびたびホグワーツに出張して闇の魔術に対する防衛術の講義を行っている。ただし、2017年以降が舞台の『呪いの子』では、役職が魔法法執行部の部長なので異動したと見られる。
ちなみに、ホグワーツ在学中にハリーと交際していたチョウ・チャンはマグル(魔法族ではない人間)と結婚した。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニーは親友のロンと結婚し、ローズ、ヒューゴの1男1女をもうけた。ただし、作者J.K.ローリングは2014年のインタビューで「彼らの結婚生活はうまくいかないだろう」と発言し、在学中から喧嘩を繰り返していた2人の価値観の違いを心配している。ハーマイオニーを演じたエマ・ワトソンもその意見に同調した。
在学中から屋敷しもべ妖精などの権利保護活動に熱心だった彼女は、卒業後は魔法省の魔法生物規制管理部で引き続き魔法生物の生活水準向上のため尽力した。それから魔法法執行部に異動し、『呪いの子』ではトップの魔法省大臣にまで出世している。
ロン・ウィーズリー
ロンは親友のハーマイオニーと結婚した。卒業後は、兄ジョージの「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ(WWW)」という魔法道具の店を手伝ってかなり稼いでいるとのことだ。
WWWは、もともと双子の兄フレッドとジョージが始めた店である。最終巻の死闘でフレッドが命を落とし、生き残ったジョージは同学年でクィディッチのチームメイトだったアンジェリーナ・ジョンソンと結婚した。生まれた息子にはフレッドと名付けたという。
ジニー・ウィーズリー
ジニーはハリーと結婚した。卒業後はホリヘッド・ハーピーズというクィディッチのチームで活躍したが、結婚を機に引退し、日刊予言者新聞のクィディッチの取材記者となった。
ドラコ・マルフォイ
ドラコは同級生のダフネ・グリーングラスの妹アステリアと結婚した。職業などは明かされていない。ドラコの両親はもともとヴォルデモートの配下であり、ドラコもダンブルドア殺害に一役買うなど、決してハリーたちとは相容れない存在であった。しかし、最後は両親ともども改心し、最終巻のエピローグではハリーたちに無言で頭を下げ挨拶するシーンがある。
息子のスコーピウスは、『呪いの子』でハリーの次男アルバスと同じスリザリン寮で親友となった。
ネビル・ロングボトム
ネビルは同級生のハンナ・アボットと結婚した。卒業後はホグワーツの薬草学の教授となっている。
最終巻のエピローグで、ハリーの長男ジェームズがネビルについて「友達であってもホグワーツではロングボトム先生だ」と語っているため、卒業後もハリーたちと親しくしていることが分かる。
ルーナ・ラブグッド
ルーナは魔法動物学者のロルフ・スキャマンダーと結婚した。夫と同じ魔法動物学者となり、新種の生物を多く発見した。
ちなみに、夫ロルフは『ハリー・ポッター』シリーズの前日譚を描いた『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公ニュートの孫である。
テディ・ルーピン
テディは結婚していないが、ロンの兄ビルの娘、ビクトワールと交際している。
テディは、ハリーの恩師リーマス・ルーピンと闇祓いのニンファドーラ・トンクスの間に生まれた。しかし彼が生まれてすぐ、2人はヴォルデモートとの戦いで命を落とした。両親を失った彼は祖母に育てられたが、最終巻のエピローグではハリー一家とはよく一緒に食事をしていると語られており、家族のような関係だと分かる。
また、ニンファドーラの「七変化」という外見を自在に変化させる能力を受け継いでおり、リーマスに見られた狼人間の兆候はない。成績は優秀でハッフルパフの首席となった。
『ハリー・ポッター』出演者たちの結婚事情
次に、ハリーとその仲間を演じた俳優たちのリアルな恋愛・結婚事情と現在の活動について見ていこう。
ダニエル・ラドクリフ:ハリー・ポッター役
ハリーを演じたダニエルは、共演をきっかけに2013年頃から俳優エリン・ダークと交際している。結婚の発表はしていないが、2023年4月に第1子が誕生した。
『ハリー・ポッター』シリーズに出演後も俳優を続けており、映画・テレビ・舞台などで幅広く活躍している。ミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』では主演を務め、グラミー賞にノミネートされた。
エマ・ワトソン:ハーマイオニー・グレンジャー役
ハーマイオニーを演じたエマは、熱愛報道が絶えないことで有名だ。現在は2018年頃に交際していたブレンダン・ウォレスと復縁したとの噂がある。初恋の相手がドラコ役のトム・フェルトンであることは有名だが、交際には発展していない。
現在は、俳優活動を続けるかたわら、ファッションの大手企業ケリングの取締役も務めている。
ルパート・グリント:ロン・ウィーズリー役
ロンを演じたルパートは、2011年頃から俳優ジョージア・グルームと交際を始め、2020年5月に女児が誕生した。結婚については、公に発表されてはいない。
現在も俳優活動を続けており、2023年公開の『ノック 終末の訪問者』などに出演した。
ボニー・ライト:ジニー・ウィーズリー役
ジニーを演じたボニーは、2022年3月に実業家のアンドリュー・ロココさんと結婚した。結婚報告のInstagramには『ハリー・ポッター』シリーズの共演者たちが祝福のコメントを寄せた。また、2023年4月には、妊娠を発表している。
彼女は現在、監督業に力を注いでいる。初監督作品『Separate We Come, Separate We Go』はカンヌ国際映画祭に出品された。環境活動家の一面もあり、自身のサステナブルな生活を紹介する書籍『go gently』を出版している。
トム・フェルトン:ドラコ・マルフォイ役
ドラコを演じたトムは、2018年頃からジュエリーデザイナーのロクサーヌ・ダーニャさんと交際している。過去には、ドラコの妻アストリアを演じたジェイド・オリヴィア・ゴードンと交際していたが、2016年に破局した。
『ハリー・ポッター』シリーズの後は『猿の惑星:創世記』などに出演し、現在も俳優活動を続けている。
マシュー・ルイス:ネビル・ロングボトム役
ネビルを演じたマシューは、2018年に一般人のアンジェラ・ジョーンズさんと結婚した。
2人の出会いのきっかけは『ハリー・ポッター』だ。2016年1月、マシューはフロリダ州のユニバーサルスタジオで行われた『セレブレーション・オブ・ハリー・ポッター』というイベントに出演した。その場で出会ったのがイベントのプランナーを務めていたアンジェラさんだったのである。
マシューも俳優活動を続けており、2018年公開の『アニー・イン・ザ・ターミナル』などに出演した。
『ハリー・ポッター』シリーズのその後の話を知る方法
最後に、原作小説全7巻のその後の物語を知る方法を2つ紹介する。
J.K.ローリングのライブチャット
『ハリー・ポッター』シリーズを出版したブルームズベリー社のサイトで、2007年に作者J.K.ローリングのライブチャットが開催された。ここではJ.K.ローリングがファンからのさまざまな質問に答えた。これまで紹介したハリーたちの結婚相手、職業など魔法界のその後はもちろん、ファンが気になったシーンの裏話などが明かされ、多くのファンが熱狂した。
ハリー・ポッターと呪いの子
『呪いの子』は、2016年から世界各国で上演されている『ハリー・ポッター』シリーズの舞台である。日本でも2022年から上演が始まった。この作品はシリーズの実質8作目と位置づけられており、最終巻『死の秘宝』のエピローグでも描かれた19年後の魔法界が舞台だ。
主人公はハリーの次男アルバスで、ハリーや本編でおなじみの仲間たちも登場する。悪を倒し英雄と讃えられたハリーの息子であるがゆえのアルバスの苦悩、親子の関係性なども見所だ。ハリーたちの冒険の集大成をぜひ劇場で見届けてほしい。
『ハリー・ポッター』と俳優たちの今後の動きに注目!
新たな展開として2023年にドラマ化が発表されるなど、今なお『ハリー・ポッター』への注目度は高い。俳優たちもハリーたちと同様、結婚して家庭を築くなどプライベートを充実させながら、現在も第一線で活躍している。彼らの活動はもちろん、『ハリー・ポッター』シリーズの今後の展開にも期待しよう。
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