ハグリッドがアズカバン送りになった理由とは? 身長や担当声優も紹介
『ハリー・ポッター』シリーズに登場するルビウス・ハグリッドは、人間と巨人のハーフで、半巨人の魔法使い。ホグワーツ魔法魔術学校で番人を務めるキャラクターだ。ハリー・ポッターのよき理解者として、シリーズの全作品に登場している。
本記事では、ハグリッドがアズカバン送りになった理由や身長、担当声優などを紹介する。記事を読むことで、『ハリー・ポッター』シリーズを陰から支えたハグリッドの魅力に触れられるだろう。
目次
ハグリッドのプロフィール
名前 | ルビウス・ハグリッド |
出身地 | イングランド西部地方(ディーンの森) |
生年月日 | 1928年12月6日 |
身長 | 350cm(映画版は240cm) |
称号 | 魔法生物学教授、ホグワーツの番人 |
血統 | 混血(半巨人) |
寮 | グリフィンドール |
家族 | ハグリッド氏(父) フリドウルファ(母) グロウプの父親(義父) グロウプ(異父弟) |
担当俳優 | ロビー・コルトレーン |
吹替声優 | 斎藤志郎 |
ルビウス・ハグリッドは、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する半巨人の魔法使いである。人間である父のハグリッド氏と、巨人である母のフリドウルファとの間に生まれた。幼少期はイギリスのイングランド西部地域にあるディーンの森で生活を送った。
ハグリッドの経歴(ホグワーツ在学期)
12歳になったハグリッドは、後に長く在籍することになるホグワーツ魔法魔術学校に入学する。
ここからは、ハグリッドのホグワーツ在学期について紹介する。
ホグワーツ魔法魔術学校に入学
1940年にホグワーツ魔法魔術学校に入学したハグリッドは、グリフィンドール寮に組み分けされる。入学後は危険なペットをコレクションすることを趣味としており、さまざまな種類のペットを飼育していた。ある日新たなペットの一匹として、当時はまだ体の小さかったアクロマンチュラのアラゴグと出会う。
秘密の部屋事件が発生
トム・マールヴォロ・リドル(後のヴォルデモート卿)は、人間を石化させるバジリスクを使用し、マグル生まれの生徒を石化させていた。その後も被害は拡大し続け、レイブンクロー寮に在籍していた女子生徒のマートル・ワレンが死亡する。
ホグワーツは閉鎖の危機に陥り、孤児院に戻ることを恐れたトム・リドルは、一連の事件の罪をアラゴグになすりつけた。ハグリッドはアラゴグを庇い、禁じられた森にかくまうことに成功するが、当時の校長であるアーマンド・ディペットから退学処分を受けた。
森の番人としてホグワーツに残留
ハグリッドは秘密の部屋事件で犯人に仕立て上げられ、魔法省から魔法の練習の禁止と杖の破壊を命じられてしまう。しかし、当時変身術の教授であったアルバス・ダンブルドアは、ハグリッドの無実を信じていた。
その後、ダンブルドアはディペット校長を説得し、ハグリッドを森番として学校に残留できるように措置を取った。
ハグリッドの経歴(ホグワーツの番人期)
ハグリッドは、ホグワーツを退学処分となった約10年後の世界でも、引き続き学校の番人として活躍している。
ここからは、ハグリッドのホグワーツ番人期について紹介する。
ハリー・ポッターとの出会い
『ハリー・ポッター』シリーズの第1作目である『ハリー・ポッターと賢者の石』においては、ハリーのホグワーツ入学の手紙を届けるために登場した。ハリーと一緒に魔法用品が並ぶダイアゴン横丁に赴き、杖や学用品、後の相棒となるヘドウィグなどを購入した。
秘密の部屋事件でアズカバン送りに
ハリー2年時には、再び勃発した秘密の部屋事件の犯人として疑いがかかり、アズカバンに連行される。その後、50年前の記憶であるトム・リドルがロンの妹であるジニーを操って実行させたものと発覚し、ハリーが事件の元凶であるバジリスクを撃破。
ハグリッドとアラゴグの疑惑は、秘密の部屋事件の解決と同時に完全に晴れた。
不死鳥の騎士団に復帰
ハグリッドは、ダンブルドアがヴォルデモートに対抗するべく創設した不死鳥の騎士団の創立メンバーであった。シリーズ第5作目の『不死鳥の騎士団』では、シリーズ終盤にヴォルデモートが復活したことを理由に、再結成された不死鳥の騎士団に復帰した。
ヴォルデモートとの最終決戦で生還
完全復活を果たしたヴォルデモートとの最終決戦では、異父弟のグロウプと共闘し、死喰い人と戦闘を繰り広げる。死闘の末、以前ペットとして飼育していたバックビークの処刑未遂で因縁のあった、ワルデン・マクネアを倒した。
ヴォルデモートとの最終決戦に勝利し、ハリーの子どもたちがホグワーツに入学してからも、以前と変わらず学校の番人として活躍している。
ハグリッドの登場作品
ハグリッドは、『ハリー・ポッター』シリーズの全8作品に出演している。第1作目となる『ハリー・ポッターと賢者の石』ではホグワーツの森の番人として登場。
第3作目となる『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、前任のシルバヌス・ケトルバーン教授の退職により、魔法生物飼育学の教授に着任している。
- ハリー・ポッターと賢者の石(2001年)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009年)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2011年)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年)
ハグリッドが飼育していたペット5選
ハグリッドは、ホグワーツ在学時から危険なペットのコレクションを趣味としており、シリーズを通して犬やドラゴン、蜘蛛など、さまざまな生物を飼育している。
ここでは、ハグリッドが飼育していたペットを5体紹介する。
ファング(犬)
ファングは、ハグリッドとホグワーツ城の横にある小屋で共同生活を送っているナポリタン・マスティフ種の犬である。大型犬ではあるもののごく一般的な犬のため、魔法は使用できない。
フラッフィー(三頭犬)
フラッフィーは、ハグリッドがパブで知り合ったアイルランド人から譲り受けたケルベロスと思われる三頭犬である。第1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』においては、賢者の石が保管してある入口の門番として登場した。
弱点は音楽を聞くと眠ってしまうことで、映画では賢者の石を求めて対峙したハリーたちのハープにより突破を許した。
ノーバート(ドラゴン)
ノーバートは、ハグリッドがパブで知り合ったギリシャ人から譲り受けたドラゴンである。第1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』で登場し、ハリーたちの目の前で卵から孵化した。
後にルーマニア在住のドラゴン使いで、ウィーズリ家の次男であるチャーリー・ウィーズリーに引き取られた。
アラゴグ(アクロマンチュラ)
アラゴグは、ハグリッドがホグワーツ在学中に飼育していたアクロマンチュラである。人間の言葉を話し、人肉を好んで食べる。
ハグリッドがホグワーツ在学時は小さな身体であったが、ハリーが秘密の部屋事件を探っていた際は、以前と異なる巨大な姿で登場した。
バックビーク(ヒッポグリフ)
バックビークは、グリフォンと馬の間に生まれたヒッポグリフである。第3作目の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』に登場し、ドラコ・マルフォイに侮辱されて反撃したことを理由に魔法省に処刑されかかる。
しかし、ハリーとハーマイオニーが助けたことによって処刑は回避され、後にシリウス・ブラックへ譲渡された。
ハグリッドが魔法を使用できない理由
ハグリッドは、ホグワーツ在学中に学校を退学処分になったため、高度な技術が必要な魔法は使用できない。在学中に使用していた杖は、魔法の練習を禁止した魔法省によって真っ二つに折られていて、作中でも杖は使用していない。
ただし、折れた杖はハグリッドを助けたダンブルドアの計らいで傘の柄として再利用されており、必要に迫られた場合のみ魔法を使用している。
ハグリッド役のロビー・コルトレーン氏が死去
映画版『ハリー・ポッター』シリーズの全作品で、ハグリッド役を務めた俳優のロビー・コルトレーン氏が、2022年に72歳で死去した。映画俳優のほかにも、舞台俳優やスタンダップコメディアンなど幅広く活躍。代表作に007シリーズの『ゴールデンアイ』や『ワールド・イズ・ノット・イナフ』などがある。
コルトレーン氏は、死去前の数年間体調を崩しており、死因は多臓器不全や心筋梗塞、敗血症など、さまざまな要因が噂されている。
『ハリー・ポッター』シリーズの名脇役であるハグリッドに注目
ハグリッドは、シリーズ第1作目から全作品に登場する『ハリー・ポッター』シリーズにかかせない名脇役だ。人間と巨人のハーフである半巨人の魔法使いで、長髪に長い髭、大きな体が特徴である。
また、第2作目の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、ハグリッドがホグワーツの番人となった背景やヴォルデモートとの因縁が明らかになる。
『ハリー・ポッター』シリーズを鑑賞する際は、陰ながらハリーたちを支えるハグリッドに注目してみてほしい。
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