◆堂々のトップ2はアメリカのディズニー
　トップ2はディズニーの独占となった。カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドは2023年、入場者数1725万人を記録し、前年比2.2％増と堅調な伸びを見せた。世界第2位の座を守る同パークは、新アトラクション「ミッキーとミニーのランナウェイレイルウェイ」の導入と、人気エリア「ミッキーのトゥーンタウン」の大規模リニューアルを実施し、競争力を高めている。

　世界最大のテーマパークとして名高いフロリダ州のマジックキングダムは、前年比3.4%増となる1772万人を集客した。新設のアトラクション「トロン・ライトサイクル・ラン」が追い風だ。ディズニーは今後10年で600億ドル規模の大型投資を計画している。マジックキングダムの拡張に加え、姉妹パークのアニマルキングダムでは大型リニューアルを予定している。

マジックキングダム｜dorengo5 / Shutterstock.com

　ただし、フロリダのディズニーパーク全体では、入場者数の伸び悩みが課題となっている。ドル高による海外観光客の減少や、団体旅行需要の回復遅れが響いているとみられる。もっとも、来園者1人当たりの支出額は上昇傾向にあり、経営面への影響は限定的だという。

　新アトラクションの導入に新エリアの開設など、世界のテーマパークで進化が止まらない。

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