◆ディズニーとユニバーサルは米西岸・東岸で明暗
　16位から上位は、ディズニーとユニバーサルのほぼ独壇場となった。

　アメリカに位置するディズニーの各テーマパークでは、2023年の業績で明暗が分かれる形となった。西岸・アナハイムのカリフォルニア・アドベンチャーは、飲食施設の刷新や新規イベントの展開が功を奏し、入場者数が前年比11.1%増の1000万人（11位タイ）に達した。

　一方、東部・フロリダのアニマルキングダムは、ドル高の影響で国際観光客の回復が遅れ、団体客も減少している。入場者数は前年比2.8%減の877万人（16位）にまで落ち込んだ。てこ入れ策として、同パークはダイノランドエリアを『ミラベルと魔法だらけの家』と『インディ・ジョーンズ』をテーマに改装する計画を発表している。

　ユニバーサル・スタジオも業績が分かれている。西岸・ハリウッドは冬季の大雨による影響を受けながらも、年初に開業したスーパー・ニンテンドー・ワールドが集客に貢献し、前年比15.0%増の966万人（14位）を記録した。

ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド｜CLS Digital Arts / Shutterstock.com

　対照的にフロリダは、観光低迷の影響を受けている。新設したミニオンエリアも期待ほどの効果を上げられず、前年比9.3%減の975万人（13位）にとどまった。

　中国のユニバーサル・スタジオ・北京も、入場者数こそ前年比109.3%増の900万人（15位）と大幅に伸ばしたものの、消費意欲の低下により収益面では課題を残す結果となっている。

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