USJが日本トップ、世界テーマパーク来園客数ランキング ディズニーランド・シーもトップ10内
米テーマエンターテインメント協会が8月に発表した2023年のテーマパーク来園者数ランキングで、日本のユニバーサルスタジオが世界3位に入った。東京ディズニーランド、東京ディズニーシーも上位に食い込んだほか、20位圏前後ではアジアの勢いが目立つ。一方、大型のパークが多く立地する米フロリダは、上位に複数のパークを送り込みつつも、コロナからの回復に苦戦しているようだ。
◆ロッテワールド、香港ディズニー…中韓のパークが健闘
25位から17位には、アジアのなかでも中国・韓国のテーマパークが数多く入った。
中国のテーマパーク市場は勢いに乗り、急速な成長を見せている。17位の香港ディズニーランドは640万人を集客し、そのうち410万人が地元客と国内需要も堅調だ。
ディズニーとは別に、ファンタワイルド・グループの展開方法も興味深い。地方政府が施設を保有し、同グループが運営を担う独自のビジネスモデルを採用したことで、わずか3年で10施設を新設している。傘下の綿陽ファンタワイルドと自貢ファンタワイルドは、それぞれ462万人(25位)、486万人(24位)の来場者数を記録した。
韓国市場は中国ほどの急伸とならなかったが、着実な成長を続けている。ソウルのロッテワールドが519万人(23位)、キョンギ道のエバーランドが588万人(19位)を集客し、両施設とも安定した実績をなった。アジアのテーマパーク市場において、中韓両国の存在感が一段と際立っている状況だ。
このほか25位から17位には欧州から、エフテリング(22位、オランダ)、ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク(20位、フランス)、ヨーロッパ・パーク(18位、ドイツ)がランクインしている。