ファッションをテーマにした映画|きっとあなたもおしゃれをしたくなる
ファッションに興味関心を持っている人は多いだろう。自分の好きな服を着て、お気に入りのコスメアイテムを使ってメイクを施せば、まるで自分が映画の登場人物のようになったような気分が味わえる。ファッションとは、自分を着飾るだけでなく、自分に自信を持たせてくれる魔法のようなものだ。
今回は、そんなファッションをテーマにした映画を紹介する。どれも映画史に名を刻んでいる名作ばかりなので、映画を見終わればあなたもおしゃれをしたくなるはずだ。
目次
日本でも流行したファッションを楽しめる映画
それでは、早速日本でも一世を風靡した、ファッションを楽しめる映画を紹介しよう。作中に登場するキャラクターたちのおしゃれな姿を見れば、すぐにでも服を買いに行きたくなること間違いなし。
『プラダを着た悪魔』
出典:Amazon
2006年に公開されて以来、幅広い世代から支持を集め続けている映画が『プラダを着た悪魔』だ。主人公が徐々にファッションを通して真剣に仕事に向き合うようになっていく様子は、多くの観客のハートを掴むドラマ性がある。
あらすじ
ニューヨークへやってきたアンドレア・サックスことアンディは、シェフをしている恋人のネイトとの私生活も順風満帆。ジャーナリストをめざす彼女は、ファッション雑誌『ランウェイ』編集部へ面接を受けに行くのだが、面接を行った編集長ミランダからファッションセンスのなさを指摘され、あっさりと追い返されてしまう。
おすすめポイント
本作には、タイトルにもなっている「PRADA(プラダ)」をはじめハイブランドが多数登場する。NYの大都会をファッショナブルな女性たちが闊歩する姿を見るだけでも、充分満足できる映画だ。
『パリの恋人』
『パリの恋人』は、1957年に公開された、アメリカのロマンティックコメディ映画だ。オードリー・ヘプバーンが演じる古本屋の店員ジョーが、ニューヨークのファッション雑誌のトップモデルへと変身していく、シンデレラストーリーを描く。
あらずじ
有名なファッション・フォトグラファーのディックは、ニューヨークのファッション雑誌『クォリティ・マガジン』の新しいモデルを探していた。そして苦労の末、古本屋で働くジョーという娘を見つけ出した。
おすすめポイント
作中にはさまざまな魅力的な衣装が登場しているが、それらが最高の輝きを放っているのは、やはりオードリー・ヘップバーンという最高の女優が着こなしているからだろう。どれだけ地味な衣装に身を包んでいても、これほど強い存在感を放つ女優もいない。ハリウッドの歴史に名を刻んだ女優の姿を、ぜひご覧あれ。
『クルエラ』
出典:Amazon
『クルエラ』は、2021年に公開されたアメリカのコメディ映画だ。ディズニーの名作映画『101匹わんちゃん』に登場する悪役、クルエラの若き日を描く。
あらすじ
イギリスで母と暮らしている少女、クルエラことエステラは問題行動が多い子どもだった。ある日彼女はファッションの勉強をするためにロンドンを目指すが、母がその道中に資金援助を願ったヘルマン男爵の夫人が飼っているダルメシアンに襲われ、崖から落ちる光景を見てしまう。
おすすめポイント
母の仇の目を欺くために、奇抜な衣装に身を包む主人公のクルエラのなんと美しいことか。ファッショナブルなクルエラはメイクも衣装もとにかく華やかで、髪型も実におしゃれだ。ディズニーファンなら思わずニヤリとしてしまうようなシーンも多々あるので、原作の『101匹わんちゃん』を事前に見ておくことを推奨する。
ファッションデザイナーの生涯を描いた映画
ファッションの世界の裏側には、常に凄腕のデザイナーたちの存在がある。そんなデザイナーたちの生涯にスポットライトを当てた作品を紹介しよう。
『ココ・アヴァン・シャネル』
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『ココ・アヴァン・シャネル』は2009年に公開された、フランスの伝記映画だ。有名ブランド「CHANEL(シャネル)」の創設者、ココ・シャネルの幼少期からブランドを立ち上げるまでを描く。
あらすじ
幼くして母親を亡くし、渡米した父親に置き去りにされた主人公のココことガブリエルは、ひょんなことから徐々にデザイナーとしての才能を開花させていく。
おすすめポイント
当時のファッションを根底から覆していくような服のデザインを考え、実際に流行させるココのパワフルさとセンスに驚嘆すること間違いなし。今では一般的な格好も実はココがきっかけで世界中に広まったという、ファッションの歴史にも触れられる。
『イヴ・サンローラン』
出典:Amazon
『イヴ・サンローラン』は、2014年に公開されたフランスの伝記ドラマだ。「モードの帝王」と呼ばれたデザイナーのキャリアや人生の光と影を描く。
あらすじ
21歳で亡きクリスチャン・ディオールの後継者に指名されたイヴ・サンローランは、その輝くような才能ですぐに人々を魅了していく。ピエールという恋人ができ、公私ともに充実していたが、多忙ゆえにデザインに集中できず、さらに兵役の問題も抱えていた。結局、召集を避けられずに入隊するが、ストレスから神経衰弱になってしまう。
おすすめポイント
本作はイヴ・サンローラン財団と、イヴ・サンローランの共同創業者であるピエール・ベルジェの全面的な協力を得て作られている。ブランドから提供された本物のドレスの数々、そしてショーの再現性の高さは必見だ。
ファッション業界の裏側を教えてくれる映画
華やかな印象を与えるファッション業界だが、それもプロたちの奮闘があってこそ。続いては、ファッション業界のリアルな姿を描いた映画を紹介する。
『ファッションが教えてくれること』
出典:Amazon
『ファッションが教えてくれること』は、2007年に公開されたドキュメンタリー映画だ。アメリカのファッション雑誌『VOGUE(ヴォーグ)』の編集長であるアナ・ウィンター氏の成功の秘密に迫る。
あらすじ
米版『ヴォーグ』秋のファッション特大号である9月号、締め切り5か月前。1年で最も重要な号の準備期間に、編集長であるアナ・ウィンターを中心に繰り広げられる、プロの世界で活躍する人々の仕事を追う。
おすすめポイント
華やかな世界の裏側に迫ったドキュメンタリー。せっかく撮影した写真のほとんどを没にされ、衣装のデザインを酷評する編集長の姿は鬼に見える瞬間もあるが、それも彼女が真剣に仕事に向き合っているからこそだろう。おしゃれの裏側にある数々の苦労を見た先に見えるものに、あなたも心動かされること間違いなしだ。
『サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ』
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『サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ』は、2005年に公開されたフランスのドキュメンタリー映画だ。モード界の皇帝、シャネルのヘッドデザイナー、カール・ラガーフェルド氏や、現場スタッフに密着し、その姿を追いかける。
あらすじ
ココ・シャネルの没後、ブランドの精神を引き継ぎながらも、独自のデザインでシャネルを蘇らせたカール・ラガーフェルド。そんな彼の秋冬オートクチュール・コレクションに密着する。
おすすめポイント
シャネルのコレクションができあがるまでを知れるのが、本作のおすすめポイント。また、シャネルのヘッドデザイナー、カール・ラガーフェルド氏をはじめとした、確かな技術とセンスを有したプロの職人たちの仕事ぶりも必見である。
ファッション映画を観て気分を上げよう
ファッションの持つパワーは偉大だ。自分を着飾ることで自分に自信を持ち、堂々と振る舞えるようになる。映画の主人公たちも、おしゃれを通して自分らしさを磨き、力強く羽ばたいていった。
映画を見た後は、あなたも彼ら彼女らのようにおしゃれをして街を歩いてみてはいかがだろうか。いつもと違う光景が見られるかもしれない。
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