英王室キャサリン妃|プリンセスの生い立ちと王室と共に歩んだ13年間
英王室ウィリアム王子が2022年に皇太子を継承したことで、皇太子妃となったキャサリン妃。この記事では、ロイヤルメンバーの中でも世界屈指の人気を誇るキャサリン妃の歴史を追う。
目次
キャサリン妃のプロフィール
名前 | ウェールズ公妃キャサリン(Catherine, Princess of Wales) |
生年月日 | 1982年1月9日 |
星座 | やぎ座 |
出身地 | イギリス・バークシャー州レディング |
国籍 | イギリス |
配偶者 | ウェールズ公ウィリアム皇太子 |
子息・子女 | ジョージ王子シャーロット王女ルイ王子 |
キャサリン妃は1982年1月9日、イングランドの中流階級の家庭に生まれた。出生名はケイト・ミドルトン。3人兄弟の長女であり、1歳下に妹フィリッパ(ピッパ)、5歳下に弟ジェームスがいる。
キャサリン妃の父マイケル・ミドルトンは英国航空の運航管理者(ディスパッチャー)を務めていた際に、客室乗務員であった母のキャロルと出会い、結婚した。
キャサリン妃が5歳の頃に両親は英国航空を退職し、玩具やパーティー用品を扱う通信販売会社「パーティ・ピーシーズ」を創業。その事業の成功により、ミドルトン一家は裕福な暮らしをするようになった。
その後、キャサリン妃は170年の歴史を有するイングランドの名門校マールボロ・カレッジを経て、スコットランドの名門校セント・アンドルーズ大学で美術史を専攻。2005年6月、23歳で大学を卒業した。
卒業後はファッションブランド「ジグソー」のアクセサリー部門のバイヤーとして勤務していた時期もある。
プライベートではセント・アンドルーズ大学での学友であったイギリス王室ウェールズ公ウィリアム王子と28歳で婚約し、29歳で結婚。
以来、イギリス王室の一員として活動しており、2023年で結婚13年目を迎える。皇太子となった夫を支えながら、王位継承権保持者である娘のシャーロット王女(2015年生まれ)、息子のジョージ王子(2013年生まれ)、ルイ王子(2018年生まれ)を育てる3児の母でもある。
キャサリン妃とウィリアム王子の出会いから結婚まで
キャサリン妃とウィリアム王子はセント・アンドルーズ大学での同級生であった。大学のファッションショーでモデルをしていたキャサリン妃にウィリアム王子が一目惚れしたことがきっかけで、交際がスタート。
大学在学中の2002年、20歳の頃に同じ学生寮でのシェア生活を始めたことがきっかけで、2人は急接近。2004年には英王室の恒例行事であるスキー旅行にキャサリン妃が同行したことがマスコミによって報道された。
しかし、2人の交際は決して平坦な道ではなかったようだ。「未来のプリンセス」として世間から注目されるにつれ、キャサリン妃はパパラッチに追われる生活となり、破局説も度々ささやかれた。
大学卒業後、キャサリン妃が25歳の頃にはウィリアム王子が王室公務のためロンドンを離れ、遠距離恋愛をしていた時期もある。
しかしその後、ダイアナ元妃の追悼コンサートに2人で姿を見せ、復縁したことが明らかになった(2007年)。多難を乗り越えた2人は、2010年11月に旅行先のケニアで婚約。プロポーズ時に渡された婚約指輪は、ウィリアム王子の亡き母ダイアナ元妃の婚約指輪であったといわれている。
結婚式は2011年4月29日、ロンドンのウェストミンスター寺院にて盛大に執り行われた。バッキンガム宮殿までの道のりには国内外から約100万人が参列し、オンライン中継は約7,200万人が視聴。YouTubeでもライブ配信された。イギリス国民のみならず世界中を歓喜させた2人の結婚は、当時「世紀の結婚式」とも呼ばれた。
キャサリン妃が着用したティアラは、ウィリアム王子の祖母にあたるエリザベス女王が18歳の誕生日のときに、父ジョージ6世から贈られたものだったといわれている。
結婚後のキャサリン妃の歩み
ウィリアム王子と結婚したことでいわゆる一般家庭からロイヤルメンバーとなった、リアル「シンデレラ」のキャサリン妃。2023年でイギリス王室に入って13年目を迎える。ここでは、イギリス王室の中でも屈指の人気を誇るキャサリン妃の公務や家庭生活に迫る。
キャサリン妃の公務
キャサリン妃はロイヤルファミリーの一員として、慈善活動に積極的に参加している。特に力を入れているのが、2016年にロイヤルメンバーとともに立ち上げた慈善活動「Heads Together」。
世界のメンタルヘルスの向上を目指すこの活動は、キャサリン妃、ウィリアム王子、ヘンリー王子の3人が立ち上げた。
彼らのインタビューでも語られているように、幼少期に母親を失くす経験をしているウィリアム王子やヘンリー王子、そしてその2人の身内となったキャサリン妃だからこそ、メンタルヘルスに取り組む「Heads Together」の活動が生まれたといえるだろう。
また2018年には、抗がん剤治療などで髪を失った子どもたちのための慈善団体「Little Princess Trust」に、キャサリン妃が匿名でヘアドネーションを実施したことが報道された。2019年にはエリザベス女王から、慈善団体「Family Action」のパトロン(支援者)の役割を引き継いでいる。
またキャサリン妃といえば、公務で各国を歴訪する際に、ZARAなどのファストファッションブランドのアイテムを身につけることでも知られている。
TPOとイギリス王室の伝統を守りつつも、ハイブランドからプチプラアイテムまでをセンスよく着こなすファッションセンスは、イギリスのみならず世界中の女性から高い支持を受けているのだとか。
近年では、新型コロナウイルスの最前線で闘う医療従事者に感謝と敬意を示す活動「Clap for Carers(医療関係者へ拍手を)」の動画に、家族そろって出演。
2022年にはエリザベス女王の崩御など、さまざまな出来事を乗り越えながらも、温かな笑顔で国民に寄り添い、イギリス王室の活動を支え続けている。
キャサリン妃の家庭生活
皇太子妃であると同時に、3児の母としての顔も持つキャサリン妃。2013年7月22日に長男のジョージ王子、2015年5月2日には長女のシャーロット王女、2018年4月23日には次男となるルイ王子が誕生した。
なお、キャサリン妃は義理の母にあたる故・ダイアナ元妃の影響を強く受けているといわれている。シャーロット王女の本名は「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」といい、ウィリアム王子の祖母にあたる故エリザベス2世や、母の故ダイアナ元妃の名前が入っている。
また2010年11月の婚約会見の際には、ロイヤルブルーが印象的なドレスを着用。ダイアナ元妃も婚約会見の際にブルーのセットアップを着ていたことから、世間の注目を集めた。長男のジョージ王子出産時にも、ダイアナ妃がウィリアム王子を出産したときと同じドット柄のドレスでメディアの前に姿を現したことが話題となった。
結婚13年目を迎えるキャサリン妃に注目
2023年で結婚13年目を迎えるキャサリン妃。2022年にエリザベス2世が崩御し、イギリス王室は一つの節目を迎えた。皇太子妃となったキャサリン妃の存在感は、今後さらに増していくことが予想される。
中流階級からイギリス王室の王子に見染められたプリンセスは、やがて皇太子の妃となり、未来の王位継承者を育てる母となった。ロイヤルメンバーとして、妻として、母としてのキャサリン妃の今後の活躍が楽しみである。
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