アメリカを代表するポップシンガーであり、日本でも「ブリちゃん」の愛称で、1998年頃から爆発的な人気を誇ったブリトニー・スピアーズ。完璧なパフォーマンスと愛らしいルックス、そして目が離せないライフスタイルで世界中を魅了していった。

この記事ではデビューから約25年経った彼女の現在の姿や、ファンの間で騒がれている噂の真意、また家族との関係性について調査していく。

ブリトニー・スピアーズのプロフィール

11歳のときにディズニーチャンネル『ミッキー・マウス・クラブ』でテレビデビューを果たす。クリスティーナ・アギレラやライアン・ゴズリングなどの若手スターと共に、圧倒的な存在感で番組を盛り上げた。

その後は14歳でソニー・ミュージックの傘下であるジャイヴ・レコードと契約し、16歳のときに発売したデビューアルバムは世界中で2500万枚以上の売り上げを記録するなど、歌手として華々しい幕開けを飾った。これまでの楽曲総売り上げは全世界で1億枚以上にもなるスーパースターである。

ブリトニー・スピアーズの若い頃の姿

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ブリトニー・スピアーズと聞いて、制服で踊る姿を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。1999年に発売されたデビュー曲『ベイビー・ワン・モア・タイム（…Baby One More Time）』のミュージックビデオでは、学校を舞台に、シャツの裾を結んだヘソ出しスタイルとミニスカートで大胆に踊る姿を披露した。幼さが残る可愛らしい顔立ちと、セクシーなパフォーマンスとのギャップに世界中が釘付けになった。

日本でも1990～2000年代はルーズソックスや厚底ブーツなどのギャルファッション全盛期であったため、ブリトニー・スピアーズの魅力に多くの若者が惹きつけられ、彼女のスタイルを真似した人も多いに違いない。

日本でも大ヒットを巻き起こしたブリトニー・スピアーズの代表曲

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デビュー以来、数々のヒット曲を生み出してきたブリトニー・スピアーズ。これまでにリリースされたシングルは40曲以上、アルバムは9作品中6作品で全米1位を獲得するなど、誰もが認めるヒットメーカーである。

今回はブリトニー・スピアーズ初心者にもぜひ聞いて欲しい、彼女の代表曲ともいえるおすすめ作品をいくつかまとめてみた。

ブリトニー・スピアーズはこれまで8度グラミー賞にノミネートされ、2005年には「最優秀ダンス・レコーディング賞」を獲得している。またグラミー賞のほかにも、ビルボードミュージックアワードやティーン・チョイス・アワードなど、80を超えるアワードを受賞してきた。

さらに2017～2018年の年収は3000万ドル（約33億円）と推定されており、アメリカForbesが発表する「最も稼ぐ女性シンガー」では第10位にランクインしている。デビューから約25年経った現在に至るまで、着実にキャリアを積み重ねてきたといえるだろう。

ブリトニー・スピアーズの現在　気になる噂とは

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16歳で華々しくデビューした彼女も現在は41歳（2023年4月時点）。トップシンガーとなり最前線で活躍しながらも、プライベートでは話題が尽きず、「お騒がせセレブ」として常にマスコミの注目の的となっていた。

ここでは最近噂されている家族との関係性や、インスタを巡る騒動について触れていく。

母親としての姿｜愛する息子たちとの関係性

これまで数々の恋人と噂になり、55時間で婚姻関係を解消したこともあるブリトニー・スピアーズだが、彼女には溺愛している息子が2人いる。

2004年に結婚したダンサーのケヴィン・フェダーラインとの間に生まれた、長男ショーン・プレストンと次男ジェイデン・ジェームスだ。両親譲りの端正な顔立ちで「イケメン兄弟」と言われている。

離婚後、親権は元夫に渡る

ブリトニー・スピアーズとケヴィン・フェダーラインは2007年に離婚。当初、親権は共同保有という形を取っていた。しかしその後、ブリトニー・スピアーズの度重なる恋人問題や無免許運転での事故、さらにはドラッグ所持疑惑などが発覚し、彼女から親権は奪われ、ケヴィン・フェダーラインのものとなる。

息子たちとの疎遠な状況に悲痛な思いを漏らす

親権がケヴィン・フェダーラインに渡った後も、ブリトニー・スピアーズと息子たちとの仲睦まじい様子が報じられていたが、彼らも現在17歳と16歳（2023年4月時点）。

息子たちは最近、ブリトニー・スピアーズとの接触を避けているとの噂がある。実際に2022年に行われたブリトニー・スピアーズと新恋人サム・アスガリの挙式に、彼らは欠席していた。

息子たちの意思を尊重して、面会の頻度を下げたいとするケヴィン・フェダーラインに対して、ブリトニー・スピアーズは「思春期の男の子を育てることは簡単ではないわ。彼らに失礼な扱いを受けて、憎らしく思っているの。私に会いに来ても、自分の部屋に直行してドアに鍵をかけるのよ！」と複雑な思いを漏らした。

息子たちが彼女を避ける理由は定かではないが、最近ファンの間で噂になった「インスタグラム騒動」も関係しているのかもしれない。

インスタ削除騒動｜ファンからはメンタル面を心配する声も

ここ数年、SNSでのブリトニー・スピアーズの奇抜な行動が騒動を巻き起こしている。2021年にはインスタグラムにヌード写真をたびたび投稿した。周囲から批判の声が上がりながらも投稿をやめない彼女に、ファンの間では「誰かに支配されているのではないか」という憶測も飛び交った。

しかし彼女の不可解な行動はこれだけにとどまらない。「リバー・レッドという名前に改名する！」と踊りながら発表する動画を突如投稿したり、インスタグラムのアカウントを何度も削除したりして、彼女のメンタルを心配したファンが警察に通報する始末にまでなった。

「過剰な心配だ」とファンをたしなめるブリトニー・スピアーズだが、これまで20年以上彼女の行動を見守ってきたファンにとっては放っておけない事態だったのだろう。そして解放的ともとれる彼女の行動は、実の父親との関係解消がきっかけとも噂されている。

実の父親と裁判に｜成年後見人の解除が決定

2008年より約13年間、ブリトニー・スピアーズの成年後見人を務めてきたのが父親のジェイミー・スピアーズだ。成年後見人とは、精神障害や認知症などによって判断能力が不十分な人の代わりに、財産や生活状況を管理する代理人のこと。

2021年、彼女は制度の解除を求めて裁判を起こした。法廷でブリトニー・スピアーズは、長年父親から仕事面だけでなく私生活をも監視され、制度を利用した虐待に合っていたとし、父親の退任を要求した。

父親側は「後見人としての課題はまだある」とし、当初両者の主張は食い違いをみせていたが、2021年に裁判所は成年後見人制度の正式な解除を決定した。ブリトニー・スピアーズは晴れて自由の身となったのだ。

ブリトニー・スピアーズがメンタルヘルスの問題を抱えた理由

ブリトニー・スピアーズがメンタルヘルスの問題を指摘されるようになったのは、2度目の結婚が破綻した2007年ごろだ。デビューから現在までの活躍や言動を時系列で振り返り、なぜメンタル面に問題を抱えるようになったのか、原因を探ってみよう。

1998年｜全米チャート初登場1位を獲得する

ブリトニー・スピアーズがデビュー曲『ベイビー・ワン・モア・タイム（…Baby One More Time）』で全米チャート初登場1位を獲得したのは16歳のとき。全世界で915万枚の売り上げを記録し、一夜にしてセレブの仲間入りを果たす。

複数の先鋭プロデューサーをブレーンに迎えたデビュー・アルバム『…Baby One More Time』は、全世界で3,000万枚のセールスを記録し、35カ国でプラチナム・ディスクを獲得。その後、2000年には2枚目となるアルバム『Oops!…I Did It Again』を発売し、日本でも35万枚の売り上げを打ち立てた。

3枚目のアルバム『Britney』のころからセクシー路線に切り替わり、キュートなアイドル性を払拭していく。

2004年｜ケヴィン・フェダーラインと結婚

ブリトニー・スピアーズが22歳のとき、泥酔した勢いで幼なじみのジェイソン・アレキサンダーと1度目の結婚をする。しかし酔いが覚め、我に返ったブリトニーは55時間後に婚姻無効を決意。たった55時間の婚姻期間のために、ジェイソンに約5,000万円の慰謝料を支払った。

その後、交際3カ月で俳優・歌手のケヴィン・フェダーラインと結婚し、翌年には長男を出産する。夫婦生活は順調かに見えたが、次男を出産したわずか2カ月後に離婚を申請。親権争いがはじまると、ブリトニーを追いかけるパパラッチの数が増し、2007年からは精神的に苦しんでいると報道されるようになる。

2007年｜パパラッチの報道が激化する

結婚してから常にパパラッチに追いかけられる日々を送り、家族で出かけた先にはいつもパパラッチが何十人も群がった。なかには最高1億円で売れた写真もあったという。離婚したブリトニー・スピアーズには、さらにパパラッチの群れがつきまとった。

そんな日常が続く2007年の2月、25歳のブリトニーは突然自分の頭を丸刈りにしてしまう。ヘアサロンで丸刈りにして欲しいと依頼するも断られたため、近くにあったバリカンを手に取り、自ら髪を刈ったのだ。この騒動は世界中に報じられ、人々の好奇の目にさらされた。

この騒動のほかにも、パパラッチの車を傘で叩くなど問題行動が目立ちはじめる。奇行の理由は明らかにされていないが、親権争いやパパラッチの過剰報道などに疲れたためと考えられている。その結果、世間から狂人扱いを受け、息子たちの親権を奪われた。

2008年｜父親が成年後見人に

2008年には自宅に突入した救急隊員によって、ブリトニー・スピアーズが無理やり担架に縛りつけられ、救急車で精神科病院へ運ばれる異常事態が起きる。この措置は父・ジェイミーが申請したもので、ブリトニーは72時間拘束された。

その間に父親は、自ら成年後見人になる申請を行う。ブリトニーは息子たちに会うために、成年後見人をつけることを受け入れた。その後もブリトニーは働き続け、アルバムの売り上げやツアーで稼いだギャラなど、すべての財産は父親に管理された。

10年以上続いた成年後見人であったが、2021年にブリトニーが起こした制度解除の裁判で勝訴する。長年に渡り縛られてきたブリトニーは、ついに自由を手に入れた。

2022年｜サム・アスガリとの結婚式をインスタに投稿

ブリトニー・スピアーズは、2021年9月に交際中のモデル・ダンサーであるサム・アスガリとの婚約を発表。成年後見人制度が解除されて数カ月後のことだった。ブリトニーにとっては、3度目の結婚となる。

結婚式の模様は、映像作家のケヴィン・オスタジェスキーにより動画にまとめられ、インスタグラムに投稿された。動画には、ヴェルサーチがデザインしたウェディング・ドレスに身を包むブリトニーや、結婚の誓いを交わす2人の幸せそうな姿が映っている。

結婚式には、長年の友人セレーナ・ゴメスやマドンナ、ドリュー・バリモアらが出席し、お祝いムードを盛り上げた。ブリトニーは結婚式のスタッフに向けても「スタッフは素晴らしかった！セレモニーは夢のようだった」とコメントを投稿している。

2023年｜覚せい剤使用疑惑を否定

元夫ケヴィン・フェダーラインが、ブリトニー・スピアーズの薬物使用を告発したと英『The Sun』と『Daily Mail』が報道した。

記事には、ブリトニーが覚せい剤を使用していることを心配するケヴィンの証言が取り上げられている。ブリトニーはインスタグラムに「事実ではないことを主張する人がいるのはとても悲しい」と報道を否定するメッセージを投稿した。

しかしこの騒動はブリトニー本人だけではなく、告発者とされる元夫ケヴィン自身も、報道はねつ造であると否定する事態となった。ケヴィンはインスタグラムを通じて、記事を書いた2人の記者は事実とかけ離れた嘘をでっち上げたと主張し、息子たちを傷つけたことを厳しく非難した。

最愛の子どもたちがハワイへ引っ越すことに同意

ブリトニー・スピアーズの元夫ケヴィンが、息子たちを連れてハワイへの移住を考えていると報道された。ブリトニーの息子であるジョーンとジェイデンの養育権はケヴィンが持っており、ケヴィンの現在の妻とともに暮らしている。息子たちはいつでもブリトニーとの面会を許されているが、2人はそれを望んでおらず1年以上会っていないという。

ハワイに引っ越すことにより、今まで以上に会えなくなるのは必至だ。しかしブリトニーは、息子たちの年齢がもうすぐ成人年齢であることにも触れ、引っ越しをするかどうかは彼らの自由だとケヴィンからの申し出を受け入れた。

未だ改善されていない子どもたちとの関係だが、ジョーンとジェイデンは英『Daily Mail』のインタビューに応じた際、母との関係を前向きに話している。時間と努力が必要だが、ブリトニーが精神的に回復すればまた会いたいと話す2人の言葉に、今後の親子関係の修復が期待できる。

3度目の結婚も離婚危機？

2022年に結婚したばかりのブリトニー・スピアーズとサム・アスガリだが、早くも離婚危機が噂されている。

ことの発端は、ロサンゼルス空港にいたブリトニーの左指に、結婚指輪がなかったこと。このとき夫の姿はなく、マネージャーであるケイド・ハドソンとプエルトリコへ向かうところだった。その後ロサンゼルスでショッピングするサムの姿が目撃された際、彼の手にも結婚指輪がなかったため、夫婦危機説が過熱した。

サムは、プエルトリコ旅行に同行しなかったのは仕事のためであり、指輪を外していたのも映画撮影のためだと不仲説を否定。結婚指輪をつけた姿を、インスタグラムのストーリーに投稿した。

資産81億円ともいわれるブリトニーは婚前契約書にサインしているため、万が一離婚した場合も財産を保持できる。夫婦不仲説が真実かどうかは不明だが、これまでもSNSで自身の報道に対してコメントしてきたブリトニーの今後の発信が注目される。

ブリトニー・スピアーズが自伝を出版

ブリトニー・スピアーズが数年前から執筆している自伝が、2023年秋に出版される。この自伝は、父親による成年後見人制度が解除されてから執筆を続けていたものだ。

サム・ランスキーをゴーストライターとして迎え、世界的スターとしての自分やメンタルヘルスに関する問題など、彼女自身の物語が綴られる。夢を抱いていた子ども時代からはじまり、頭を剃り話題になった時代や家族との争い、サム・アスガリとの結婚生活についても赤裸々に書かれる予定だ。

同書には1,100万ポンド（約18億円）の出版契約が結ばれ、すでに関係者からは「残酷なまでに正直」「ベストセラーになると確信している」と称賛されている。浮き沈みの激しい自らの人生に向き合い、率直に表現した自伝に期待がふくらむ。

お騒がせな面もあるがブリトニー・スピアーズの人気は健在

トップスターでありながら、繰り返される交際報道やドラッグ疑惑など、奇抜な行動で何度も世間を騒がせてきたブリトニー・スピアーズ。しかしその裏では、実の父親との確執に長年悩む娘の顔や、思春期の息子を想う優しい母の顔など、我々が知り得ないさまざまな姿があるのだろう。

離婚騒動のあと、一時は暗いニュースを聞くことが多かった彼女だが、2008年以降はドラマの出演で高視聴率を取ったりシングル曲のリリースで1位を記録したりなど、ブリトニー・スピアーズは完全復活したと評価されている。今後も彼女の動向に注目したい。

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