『ゼルダの伝説 ティアキン』海外批評家からは何点?「魔法の体験」「壮大なクライマックス」

Business Wire

◆空と地底に広がる冒険
 広大なオープンワールドで世界のプレイヤーを魅了した前作に続き、今回はさらに広いマップが待ち受ける。物語は空に浮かぶ「始まりの空島」からスタートし、前回から少し表情を変えたハイラルの大地や、迷路のように入り組んだ地下世界が加わっている。

 空島の登場により、空中の移動はよりダイナミックになった。前作では塔の上からパラセールで滑空していたところ、今作ではさらに高度が増し、天高く浮く島からスカイダイビングのように飛び降りる。英テレグラフ紙(5月11日、5点満点中5点)は空島の探索に最も時間を費やしたと述べ、下界の探索の拠点として役立ったとしている。移動さえ喜びに感じたといい、飛行機のような「翼」や自作アイテムで空中を飛行するとき、その喜びは「まさに至高であった」と感嘆している。

◆大人になってものめり込める、魔法のようなプレイ体験
 ガーディアン紙の34歳女性記者は、もう子供時代のように熱中させてくれるゲームは少なくなったと嘆いたうえで、本作は数年に一度現れるような「テレビゲームは一種の魔法だということを思い出させてくれる作品」の一つになったと感動したようだ。先行プレイした2週間の間、ゲームから離れた時間はほぼなかったと同記者は振り返る。レビュー記事を書くためまさに今プレイを中断していることに、「率直に言って若干の腹立たしさを感じている」ほど夢中だとユーモラスに述べている。

 結末についてワシントン・ポスト紙は、50時間のプレイを経て、「シリーズで最もスリリングかつ開放的、そして壮大なクライマックスを迎えた」とし、ゼルダ作品のファンならば難関を乗り越える価値は十分にあるとしている。ラストでは「シリーズがこれまで探求したことのない驚きと喜び、そして感情の深みに触れることができるだろう」という。

 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、海外でもホットな話題になっているようだ。

Text by 青葉やまと