『ゼルダの伝説 ティアキン』海外批評家からは何点?「魔法の体験」「壮大なクライマックス」

Business Wire

 ゼルダの伝説シリーズ最新作『ティアーズ オブ ザ キングダム』が12日にリリースされた。国内ではこのために有給休暇を取る「ゼルダ休み」などで早くも話題だが、海外でも完成度の高いオープンワールドが注目を集めている。多くのメディアで満点評価が続出しており、88件の批評家のレビューを集計したメタクリティックのスコアは100点中96点、オープンクリティックでは批評家の100%が本作を勧めるなど、非常に好評だ。(以下本稿では、ゲーム内容の一部ネタバレを含む。)

◆工作要素の導入で、さらにクリエイティブなプレイに
 2017年発売の前作『ブレス オブ ザ ワイルド』では、プレーヤーの発想力次第でいくつもの解法を編み出せる自由度の高いゲームプレイが話題を呼んだ。新作『ティアーズ オブ ザ キングダム』でも、この自由なスタイルは健在だ。

 主人公・リンクは今作で、新たな能力「ウルトラハンド」を取得する。舞台となるハイラルの大地に散在するモノを自由に接合し、自分だけのアイテムを組み立てることが可能だ。米ワシントン・ポスト紙(5月11日、4点満点中4点)の記者は、フックと床板を組み合わせて乗り物を完成させ、レールを滑らせて向こう岸の浮き島へ渡ったと紹介している。「リンクが無事渡れたとき、私は歓声を上げ、自分が天才であることを知ったのです」とすっかり熱中した模様だ。

 ガーディアン紙(5月11日、5点満点中5点)も、このシステムにひかれたようだ。「ティアーズ オブ ザ キングダムではほとんど必ず、『こうしたらどうなるだろう?』という疑問に対し、『何か楽しいこと』という答えが待っている」とし、「これまでであれば想像もつかなかったような自由度」が実現した世界だと評価している。武器や能力を組み合わせることで、「ほぼどんな状況でも、4、5通りの解法が見つかるだろう」と記事は述べており、柔軟なシステムを気に入ったようだ。

Text by 青葉やまと