海外批評家からも高評価の『すずめの戸締まり』 英紙「最も不気味なほど美しい」

(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

 新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が今、世界で順次公開されている。現時点の世界興行収入は3億2000万ドル(約440億円)に達した。映画レビューサイト「ロッテントマト」でも、批評家によるスコアが96%、観客スコアが98%と好評だ。

◆米紙「映画館で観る価値がある」
 昨年11月に日本で公開された『すずめの戸締まり』は、国内でも瞬く間に大ヒットとなった。母を亡くした高校生の少女・すずめが、打ち捨てられた温泉街を訪れた謎の青年・草太と出会い、いたずらな猫・ダイジンを追って各地を巡り歩く。彼らは行く先々で噴出する禍々しい力を「戸締まり」し、各地を襲う災害を地中に留めようと試みる。

 ロサンゼルス・タイムズ紙(4月13日)は美しいアニメーションや高いストーリー性に感化されたようで、「(映画館の)座席を買う価値がある」と評価。

 テレグラフ紙(4月13日)は、「『すずめ』はおそらく、新海監督の作品のなかで最も不気味なほど美しい作品であると同時に、奇妙な作品でもある」と述べている。言葉をしゃべる猫のダイジンは、草太を突然縛り上げる悪行を働き、方々で騒動を巻き起こす。疾走感あるストーリーに同紙は魅力を感じたようだ。

Text by 青葉やまと