パリ五輪のぬいぐるみが中国製で物議「フランスの象徴が…」
◆女性器に見える!?
とはいえ、フリージュ発表以来、さまざまな意見がネット上に上がったが、肯定的なものばかりではない。なかでも陰核(クリトリス)に似ているという意見も多かった。
実は、女性の権利を訴えるため、2021年の国際女性デーにパリのエッフェル塔の真向かいに、インフレータブルな陰核のオブジェが置かれたことがある。この時のインパクトの強い赤い三角型は人々の頭にまだしっかり残っており、フリージュを見て連想した人も多いのだろう。
◆完全なフランス製は8%のみ
だがデザインの良し悪しよりも批判の対象となったのは、フリージュのぬいぐるみの80%が中国製になるという報道だ。フリージュのぬいぐるみを製造するのはノルマンディーのジプシー社とブルターニュのドゥドゥ・エ・コンパーニュ社だが、そのうち前者は中国に製造拠点を置いている。後者は同社が請け負うフリージュのぬいぐるみのうち15%の最終工程を国内の工場で行うとしている。実行委員会の発表によれば、製造されるぬいぐるみ全体のうちフランス製と呼べるものは8%に過ぎないという。(フィガロ紙、11/15)
このニュースに対し、20minutes紙のコメント欄に寄せられた下のような感想は、代表的な国民の意見と言えよう。「フランスの象徴が中国製!」「スキャンダルだ。フランスでデザインされ、80%が中国で製造……恥だ」「フランス経済の支えになるだって?」「デザインは最悪。しかも中国製……」