“三重苦”なのに批評家絶賛『ドライブ・マイ・カー』 米豪メディアの評価は?
濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、日本映画として初めて米アカデミー賞の作品賞にノミネートされた。監督賞、脚色賞、国際長編映画賞でもノミネートされ、すでに海外の著名な映画賞も受賞している。長い上映時間、字幕付き、静かに進むストーリーにもかかわらず、多くの映画評論家の「推し」となったことがノミネートにつながったようだ。
◆映画賞続々受賞 日本映画界に朗報
『ドライブ・マイ・カー』は、村上春樹の同名の短編小説をもとにしている。主人公は舞台俳優兼演出家の家福(西島秀俊)。愛する妻が突然他界し、喪失感と打ち明けられなかった妻(霧島れいか)の秘密に苦しめられている。演劇祭の仕事のため雇われた専属ドライバーのみさき(三浦透子)との出会いから、家福は人を愛すること、信じること、生きることの意味に気づかされていく。
国内では2021年8月に公開された。カンヌ国際映画祭で日本映画初の脚本賞と3つの独立賞を受賞し4冠を達成。ゴールデングローブ賞外国語映画賞も受賞し、今年になって再上映が相次ぎ、アカデミー賞ノミネートでさらに注目が高まっている。
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