今年は『どうぶつの森』 過去にマリオ、FF7など「世界ビデオゲームの殿堂」入り作品
歴史的な遊具を扱っているニューヨークのストロング博物館は、「世界ビデオゲームの殿堂」の2021年殿堂入り作品として『どうぶつの森』などを選定した。同作は自由なプレイスタイルで人々に好まれている点が選考のポイントになったようだ。以下、殿堂入りした歴代タイトルをさかのぼって紹介したい。
◆2021年
どうぶつの森
Microsoft Flight Simulator
StarCraft
Where in the World Is Carmen Sandiego?
昨年社会現象にまでなった『どうぶつの森』シリーズは、のどかな村で思い思いのスローライフを楽しむシミュレーション・ゲームだ。住民である個性的な動物たちとコミュニケーションを楽しみながら、村を開拓し、理想の我が家を作ってゆく。ストロング博物館の歴史学者は、自由なプレイスタイルが多くの年齢層に受けている秘密では、と分析している。昨年発売の『あつ森』は、パンデミック中に人々がコミュニケーションを求めていた状況にもうまくマッチしたようだ。
それでは、「世界ビデオゲームの殿堂」の選出が始まった2015年から歴代の殿堂入り作品を振り返ってみよう。
◆2015年
DOOM
パックマン
ポン
スーパーマリオブラザーズ
テトリス
World of Warcraft
2015年には、家庭用ビデオゲームの代名詞とも言える『スーパーマリオブラザーズ』が殿堂入りに選ばれた。横スクロール型としての第1作は、1985年にファミコン(アメリカでの商標はNES: Nintendo Entertainment System)向けに発売されている。このタイトルの人気は根強く、アメリカでは累計販売数1位の座を2006年までキープしていたほどだ。過去にアメリカの子供たちを対象に行われたアンケートでは、ミッキーマウスよりもマリオの知名度が高かったという。
◆2016年
グランド・セフト・オートIII
ソニック・ザ・ヘッジホッグ
スペースインベーダー
ゼルダの伝説
オレゴン・トレイル
シムピープル
セガが任天堂と熾烈なハード争いを繰り広げていた1990年代初頭、マリオに対抗できる象徴的なキャラクターとしてソニックが誕生した。それまでのアクションゲームの常識を覆すような、スピード感溢れるゲームプレイが新鮮だ。アメリカではソニックの真似をして家中を転がりまわる子供が出て、苦情が寄せられるほどだったという。このほか、ライバルの任天堂からは、『ゼルダの伝説』が殿堂入りしている。
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