「完璧な料理」ふわとろ卵のオムライス、海外で注目度上昇中
◆広がる卵に海外くぎ付け ふわとろオムライス大人気
近年人気のオムライスは、半熟のふわとろ卵を乗せたものだが、オーストラリアのSBSは、これはタンポポオムライスとも呼ばれ、1985年の映画『タンポポ』に出てきたオムライスがもとになっていると解説する。主人公の息子に、ホームレスの男性が作って食べさせたもので、日本では老舗洋食店の「たいめいけん」が発祥だといわれている。
このタンポポオムライスで有名なのが、京都にある「ザ・洋食屋キチキチ」だ。アメリカのフードメディア『delish』によれば、「キチキチ」の卵はふわふわの半熟に仕上げられており、オムレツの真ん中にナイフを入れると、ごはんの上を揺れるようにやわらかなスクランブルエッグ状の卵が広がる。アメリカの平らでトッピング山盛りのオムレツとは違い、水風船かクッションのようで、その姿は見る者をくぎ付けにすると述べる。「キチキチ」のシェフがオムライスを作る動画は数多く動画投稿サイトにアップされており、再生回数が1000万回を超えるものもある。
あまりにおいしそうなため、delishは、シェフがオムレツにナイフを入れ、卵が広がるシーンは連続したフードポルノだとし、その後にデミグラスソースがたっぷりかけられる様子は、NSFW(not suitable for work、職場では不適当)だとジョークを飛ばしている。
◆日本食ブームの次のトレンド? 日本の定番から世界の味へ
ワシントン氏は、バリエーションがあることもオムライスの素晴らしさだと述べている。SBSは、沖縄にはタコライスの上にオムレツを乗せたもの、北海道ではデミグラスソースの代わりにカレーをかけたものがあり、オムそばなどの変形もあると紹介している。
オムライスは韓国、台湾、オーストラリアでも食べることができるという。寿司、ラーメンに続き、世界的ブームとなる可能性もありそうだ。世界に広がれば、各地で独自のバージョンができることだろう。海を越えたオムライスのさらなる進化にも注目したい。
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