写真で旅するバングラデシュの水上グアバ市場
著:Rezwan バングラデシュ南部の、川と運河が入り組む場所には鮮やかな緑の光景が広がっている。もし、ボートで運河を進んだなら、青々としたグアバの果樹園を多数目にすることが出来るだろう。この地域では数多くの農家がグアバを育て、売ることで生計を立てており、彼らとその卸売商たちは、タイの水上市場に似た、地域にあるいくつかの水上市場に集結する。
グアバはベリー類に似た果物で、しばしば「熱帯のりんご」とも呼ばれている。この果物は熱帯アメリカ(特にメキシコとペルーの間に位置する島)原産だが、今日ではバングラデシュ全域で栽培されており、この国の重要な農作物の1つとなっている。バングラデシュ南部地方、特にバリサル県、ピロジュプール県、ジェロカティ地域がこの国におけるグアバの主要産地である。
シャムシール氏は、彼が訪れた水上市場について、インターネットサイト「ブログのどこかで」内で次のように述べている。
グアバの水上市場は、クリヤナ村、アトゴール村、ヴィムルリ村で見ることが出来る。これらの地域の村人たちは、小型のボートで市場に現れてグアバを売り、卸売商たちはそれを買い集めバングラデシュ全域に流通させている。
これらの水上市場が、いつ頃から始められたのか正確には知られていないが、市場の歴史は古く、少なくとも1世紀以上前から続けられている。ビムルリ村のキルティパシャ運河で開かれる市場は、バングラデシュ国内で最大の規模を誇り、6月から8月にかけてのグアバのシーズンには非常に活気づく。市場は年間を通して開かれており、キャニモモ(フクギ科の果実)、レモン、ココナッツ、バナナなどのグアバ以外の果物も売買されている。農家は交渉技術や冷蔵施設を持たないため、現状は農家に不利な安い価格で取引が行われているが、携帯電話の普及により、この状況は徐々に変わりつつある。
インターネットサイト「バングラデシュへの旅」は自然豊かなバリサルの水上市場やグアバの果樹園の映像をYoutube上にアップロードしている。
写真家のムハンマド・モヤゼン・モスタキム氏は自身が管理するfacebookページ「ティモールの写真」上で、多数の美しい水上市場の写真を公開しており、ネット上で注目を集めている。氏の許可を得て、「ティモールの写真」から抜粋したいくつかの写真を以下に掲載する。
水上グアバ市場の写真をさらに見たい場合はこちらへ。
This article was originally published on Global Voices(日本語). Read the original article.
Translated by Yuriko Ozawa.
Proofreading:Izumi Mihashi