世界最小のトマト「ドロップトマト」イスラエルで誕生 ブルーベリーほど

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 よく「大きいことはいいことだ」などというが、ジューシーなチェリートマトの世界では、あるイスラエル企業が史上最小のトマトを開発しているという。

 新種となる「ドロップトマト(トマトのしずく)」はブルーベリーほどの大きさだ。イスラエル南部のアラバ砂漠地帯にあるケドマ社によると、これはイスラエルで栽培されたものとしてはもちろん、おそらく世界でも最小のトマトなのだという。農業のイノベーションで知られるイスラエルの人々はこれを誇りに思っている。人々は果物や野菜と真剣に向き合い、数品種のチェリートマトがここで誕生している。

「ポイントは、使い勝手の良さだ」と語るのはケドマ社の栽培担当者であるアリエル・キドロン氏だ。「切らずにそのままサラダに入れられて、口の中でプチっとはじける」。

 ドロップトマトの趣旨はもともとオランダで開発されたものだが、乾燥地帯が広がるイスラエル南部の生育条件に合わせて改良が加えられた。このプロジェクトに協力したアラバ中部・北部研究開発センター(Central and Northern Arava Research and Development center)のラミ・ゴラン氏によると、イスラエルではトマトが非常にポピュラーな食材だが、これほど小さいトマトは今までなかったという。

 イスラエルの新シェケル硬貨よりも小さなドロップトマトには赤と黄色の2種類があり、今月下旬にイスラエルで3日間にわたって開催される国際農業博覧会で一般公開される予定だ。すべり出しを見る限り、大ヒットする可能性もある。

 テルアビブの「ブルー・ルースター」を含む3軒のレストランオーナーとしても知られるイスラエルの有名シェフ、シャウル・ベン・アデレ氏は早々にサンプルを入手した。彼は、ドロップトマトは味わいが詰まっており、これから新しいレシピが無限に生まれる、と話す。アデレ氏はドロップトマトをフライパンでローストしてフォカッチャのパンではさみ、そのまま食べられる軽食として提供した。

「非常にシンプルできれいだし、素晴らしく、またセクシーだ」と彼は述べた。「スイーツを2品と一緒に並べて、目隠しの食材当てテストをしたら、みんなこのトマトはキャンディだと答えるに違いない」と彼は言った。

By MOSHAV IDAN, Israel (AP)
Translated by isshi via Conyac

Text by AP