海外で需要高まる日本人ナレーター 標的にされ振り込め詐欺事件が多発
海外で詐欺にあうのは旅行者だけ。そう思っていませんか?
実は、海外市場で働く日本人をターゲットにした悪質な詐欺が横行しています。
日本人ナレーターをターゲットにした詐欺が多発
今回、詐欺についての注意喚起をしたのは片岡あきら(@akiranarrator)さん。
主にアメリカやイギリス、フランス等ヨーロッパの各国から企業紹介やサービス・商品紹介の動画、博物館や美術館の音声ガイドの依頼を受けています。
片岡さんは今、海外市場における日本人ナレーターが悩まされている被害の詳細をXに投稿しました。
その手口は、大型案件を依頼され納品すると「まずデポジットとしてこちらの銀行に〇〇万円振り込んでください」と要求してきます。
時には1度だけでなく何度も振込を要求され、拒否すると「今から30分以内に振り込まないと、今後の処理が複雑になって支払えなくなる」というように被害者を焦らせます。
そしていざ振り込むと、ぱたりと連絡が途絶えてしまうのです。
実は、今海外における日本人ナレーターの需要がどんどん広がってきているといいます。
業界問わず、多国展開している海外企業による日本人向け広告や、日本人従業員向け研修動画において多く起用されます。
このような詐欺で使用される電話番号は偽装できてしまうので発生元の国を特定することは難しいものの、片岡さんによると移動通信システムを使っていることが多いようです。
片岡さん自身はこの詐欺にあったことはありませんが、「詐欺案件ではないか」と思うようなSNSのDMやメールはよく届くそうです。
「こちらの名前が書かれていなかったり、別のSNSアプリに誘導されようとしたりすると警戒します。InstagramやLinkedinからtelegramやwhatsAppといったアプリに誘導されることが多いようです」と片岡さんはコメントしました。
日本人ナレーターを狙った卑劣な振り込め詐欺。
海外でのお仕事を検討しているみなさんは気を付けてください。
片岡さんはナレーターとして活躍するだけでなく、ナレーション指導師としても活動しています。興味がある方は是非ウェブサイトをご覧下さい。