パイロットになりすました男が逮捕 家族にも採用されたとウソ
いつの時代も、憧れの職業として人気のパイロット。
颯爽と空港を歩く姿に、思わず振り返ってしまう人もいるでしょう。
パイロットになりすました男が逮捕される
2024年4月25日、インド・ニューデリーにあるインディラ・ガンディー国際空港で、サンギート・シンさんという24歳の男性が逮捕されました。
AsiaOneによると当時シンさんは、スーツケースを片手にシンガポール航空のパイロットの制服を着用し、首から同社の身分証を下げて空港内を歩き回っていたといいます。
警備員がその様子を不審に感じて彼を呼び止め、詳しく調べたことでパイロットに成りすましていたことが判明しました。
所持していた身分証は偽造されたもので、スタッフは警察に通報。間もなくして彼は逮捕されました。
警察の取り調べに対し、シンさんは「身分証はオンラインアプリの『ビジネス・カード・メーカー』で作った。制服は市内の航空用品専門店で購入した」と供述しており、家族にも「シンガポール航空のパイロットになった」と嘘をついていたようです。
当局によると、シンさんは2020年にムンバイで1年間の航空ホスピタリティ・コースを受講し、修了していました。
詐欺罪ほかの容疑で起訴されており、現在も捜査が続いている模様です。
シンガポールの高等弁務官がXに、男の写真を投稿。
世間からは「そんな簡単にパイロットに成りすませるのは問題だ」「騙されていた家族がかわいそう」など驚きや批判が相次いだほか、「混雑する空港で、不審者を発見した警備員の勘も素晴らしい」といった称賛もあがりました。
また、なかにはレオナルド・ディカプリオが主演した映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を思い出す人も少なくなかったようです。
「まるであの映画」「残念だけどディカプリオにはなれなかったね」などと反響を呼んでおり、「このニュースを知って、久しぶりにあの映画が観たくなった」という声も寄せられました。