京都のバス車内で段差に座り込む訪日外国人 バス会社は「マナーの悪い人はたまにいる」

画像はイメージ(Flicker/ mattlucht

オーバーツーリズムが話題になっている京都。

バス車内で、床の段差に座る訪日外国人が目撃されました。

京都のバス車内に座り込む訪日外国人

SNSに投稿された写真に写っているのは、段差に座っている2人組です。

その光景に、SNSではマナーの悪さを指摘する声があがっています。

今回、段差に座る様子が目撃されたバスは、京都バス。京都市交通局の市バスとは運営元が異なります。

京都バスはNewSphereの取材に対し、「日本人や外国人に関わらず、マナーの悪い人はたまにいます」と実情を明かしました。

実際、SNSで拡散されている写真のように、バス車内の段差の部分に座る人はいるそうです。

大きなスーツケースを持ってバスに乗車し、カバンの上に座る観光客を見かけることもあるでしょう。

乗客が外国人の場合、運転手が「場所をあけて下さい」とお願いすれば立ち上がって場所をあけてくれるとのこと。

また、混んだバスにキャリーケースを持った外国人が大勢乗ってくるとバスが混みあってしまい、途中のバス停から地元の人が乗ろうとしても乗れないというケースもあるとのこと。

京都バスでは「詰め合わせて乗ってください」とお願いしているものの、物理的に乗れない状態になってしまうと打つ手は無いそうです。

バス車内でのマナーについては、京都市交通局(京都市バス)が「大きいカバンは持たず、手ぶらで観光を」といった趣旨のポスターを掲示していますが、京都バスでは特にポスター掲示などの対策は行っていないといいます。

京都バスは、「大きいカバンを持っている人に乗らないでという訳にはいかないので」としつつも、外国人は日本のルールを知らずにマナー違反をしているため悪質性は感じないと言います。

増え続ける外国人観光客と地元の利用者がうまく共存し、京都市内でのバス利用が円滑に行われるようになることを期待しています。

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Text by 千草ルシア