ぐったりした状態で銀行に来た男性 数時間前に亡くなるも融資のため連れ出される
2024年4月16日、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで、1人の女性が車いすに乗った男性を連れて、ある銀行を訪れました。
亡くなった叔父を連れて融資を受けようとしていた女性
女性の名前はエリカ・デ・ソウザ・ヴィエイラ・ヌネスさんで、男性は叔父のパウロ・ロベルタ・ブラガさんです。
Global NEWSによると、エリカさんは銀行員に対し、「パウロが融資を受けるため、介護をしている私が付き添いに来た」と説明をしたといいます。
しかしパウロさんは目を閉じてぐったりし、頭も自力で支えられないほど弱々しく、エリカさんが片手で彼の頭を押さえています。
不審がる銀行員に「彼は今、とても体調が悪いうえに、かなりのシャイで他人と話せないんです」と伝えるエリカさん。
さらにパウロさんには「叔父さん、聞いてる?しっかりしてちょうだい。この書類にサインをしなければならないの」と訴えると、彼の頭を支えながらペンを一緒に持とうとします。
「頭が痛いから早くしてちょうだい」と怒り気味のエリカさんですが、ついにパウロさんの体調を心配した銀行員が、警察と救急車を呼びました。
駆けつけた警察官がエリカさんとパウロさんを調べたところ、なんと彼は数時間前に亡くなっていたことが判明。
エリカさんは、亡くなったパウロさんを生きていると見せかけ、銀行から数千ドルの融資を受けようとしていたのです。
彼女は警察に対し「銀行に連れて来た時は生きていた」と主張していますが、現在、死体損壊と詐欺による窃盗未遂の罪で起訴されています。
世間からは「怖すぎる」「銀行員がかわいそう」「酷い奴だ」といった声のほか、「死んでいようが生きていようが、そもそも病気の人に融資をしたらダメでしょ」など、様々なコメントが寄せられました。