「ありがとう トヨタ!」復活・原点回帰のランドクルーザー、米ファン歓喜
トヨタは8月2日、新型ランドクルーザー「250」シリーズを世界初公開した。1951年から73年間の歴史を誇るランドクルーザーの中核モデルとして、質実剛健をコンセプトに、実用性への原点回帰を目指した。
日本では来年前半の発売を予定しているが、新型のニュースは早速海外でも報じられている。2021年にランドクルーザーが販売終了となっていたアメリカでは、市場への復帰を歓迎する声が目立つようだ。
◆2021年の終売を乗り越え、新たなプライシングで登場
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(8月2日)はランドクルーザーについて、2021年の終売以前から目立ったアップデートが行われてこなかったと振り返る。8万ドル超えの高価格帯がネックとなり普及には至らず、一部のオフロード愛好家の支持を集めるにとどまっていた。
一方で新型は、5万ドル台後半からの値付けとなっており、格段に手が届きやすくなった。同紙は新型のランドクルーザー250が、ジープやフォード ブロンコの有力なライバルになると見る。
復活の背景は、オフロード指向の高まりだ。米CNN(8月2日)は、「新車に従来よりも高いオフロード性能を求めるトレンドと、クラシックなトラック型SUVへの関心の高まりを反映したもの」であると読み解いている。
記事はランドクルーザーの新たな価格帯にも触れ、高級志向だった以前のモデルから方向転換したと評価している。「快適な日常使用のクルマというよりも、頑丈なオフロード車というルーツ」に回帰するものだと捉えている。