「25年最高のSUV」米で好評トヨタ・グランドハイランダー 新グレードでさらに魅力的に

Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

 北米で人気のSUV「トヨタ グランドハイランダー」が2025年型に刷新され、新グレードが登場する。フルサイズSUV「セコイア」とミッドサイズSUV「ハイランダー」の中間を埋める実用的なモデルとして、ファミリー層を中心にヒットが予想されている。

◆優れた燃費性能に高い評価
 アメリカの自動車情報サイト大手『エドマンズ』は、トヨタ・グランドハイランダーハイブリッドを「2025年トップレーテッドSUV」に選出している。

 最大8人が乗車できる3列シートSUVとしては燃費性能が良好で、基本モデルで36mpg(約15.3km/リットル)を確保した。室内空間にも余裕があり、3列目シートは大人でも快適な広さを実現した。また、最新の運転支援システムを標準装備していることなどが高く評価されている。

 同サイトのシニアレビュー編集者であるブライアン・ウォン氏は「優れた燃費性能と家族向けの機能を備えた室内は、一見地味に思えるかもしれないが、子育て世代の関心を集めるはずだ」とコメントしている。

 「2025年の最高のファミリーカーかもしれない」と同車を推す自動車専門メディアの『トップスピード』も、燃費性能に注目している。ヒュンダイ サンタフェハイブリッドや、キア ソレントハイブリッドと同等の数値を達成しているとの分析だ。

◆新グレード登場、選択肢がより豊かに
 2025年モデルでは2つの新グレードがデビューする。1点目は、外装にブラックアクセントを採用した特別仕様車「ナイトシェードエディション」で、価格は5万4060ドル(約840万円)からとなる。2点目は、より購入しやすい価格帯の新グレード「LE」だ。こちらは4万2310ドル(約660万円)からの設定となる。

 新グレードの登場により、長期の使用に耐えうると定評のあったグランドハイランダーの魅力はさらに高まった。米フォーブス誌は、「トヨタのエンジニアリングと幅広い機能性を備えており、25万マイル(約40万キロ)以上の走行距離を達成する確信がある」と評価している。

◆3列目でも余裕のレッグルーム
 キャビンの快適性も注目のポイントだ。トップスピードは、「ほかの一般的な3列SUVと同等の2列目スペースを確保しながらも、3列目の着座スペースを標準モデル(通常のハイランダー)から約15センチ拡大した」と評価している。

 これにより、3列目でも約85センチのレッグルームを確保した。フォルクスワーゲン アトラスと同等のスペースに相当する。また、ラゲッジルームは約2.8立方メートルとなっており、キア テルライドと同等の広さを実現した。

 フォーブス誌は新グレードの発売時期について、ナイトシェードエディションは昨年12月末からアメリカの販売店にすでに納車が開始されており、新設のLEグレードは今年6月から販売される予定だと報じている。

 人気のグランドハイランダーに新ラインナップの追加で、さらに需要は高まりそうだ。

Text by 青葉やまと