シビック ハイブリッド、北米で「トップ中のトップ」評価の理由

American Honda Motor Co., Inc

◆生産と市場動向——ローカル生産の拡大
 アメリカでの生産ローカル化も進む。次世代のシビック(ハイブリッド)については、当初計画のメキシコ生産からインディアナ州グリーンズバーグ工場へ移す方針がロイター報道で伝えられており、開始時期は2028年5月の見込み、年産約21万台とされる(ホンダは詳細を公表していない)。関税・為替リスクの緩和や供給安定を狙う動きで、市場側の整備も進む。

American Honda Motor Co., Inc

 総じて、シビック ハイブリッドの評価は、再現性の高い効率、扱いやすい走り、装備と価格の整合という日常の総合力に支えられている。エドマンズとNACTOYの結果や、主要メディアの試乗記が同じ方向を指し示した。装備の細部や実燃費の振れ幅といった論点は残るが、生産のローカル化の動きも含めて受容の基盤は広がっており、今後の年次改良がこの完成度をどこまで押し上げるかが次の焦点だ。

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Text by 切川鶴次郎