輝き取り戻すインフィニティQX80…米メディアが注目する新型の改善点は?

INFINITI

 日産のラグジュアリーブランドであるインフィニティから、フルサイズ高級SUV「QX80」が7月末に北米で登場する。フラッグシップモデルとしてエンジンや居住性を高めており、その革新性や高級感をアメリカの自動車各誌が取り上げている。

◆トルク増強で力強い加速感を実現
 米モーター・トレンド誌(6月24日)は、「新型QX80は以前のモデルに比べて完全に改善されている」「豪華な機能と魅力的な特徴を備えた、美しいパッケージに包まれている」と称える。エンジンは大幅に改良され、以前の5.6リットルV8エンジンに代わり、450hpを生じる3.5リットルツインターボV6エンジンを搭載した。

 以前のモデルに比べてトルクが103 lb-ft増加し、合計516 lb-ftとなった。よりスムーズで力強い加速を実現している。米ドライブ誌(6月24日)によると、このエンジンは、日産GT-RやQ50レッドスポーツのエンジンをベースに改良を加えたものだ。9速ATと組み合わせることで、低速域での加速性能が27%向上し、燃費も12%改善されている。

 米カー&ドライバー誌(6月24日)は、「V8エンジンの豪快な吹き上がりが恋しいが、多くの消費者はV6エンジンのパワーと静粛性を高く評価するだろう」とみる。

◆ブロック感ある堂々のデザイン
 QX80は、インフィニティの新しいデザイン言語「Artistry in Motion」に基づく初の車両となる。モーター・トレンド誌は、「威風堂々としたブロック状のスタンスが、スラブ(平らなコンクリート構造)のようなボディワークによって強調され」ていると表現する。インフィニティはコンセプト段階でのデザインの指向性を、「アンチウェッジ(くさび型の排除)」と表現していた。

 高級ラインのインフィニティとあって、快適なキャビン空間も特徴の一つだ。ドライブ誌は、「真に重要な部分はインテリアである」と述べ、「すべてのシートが快適だ。そう、3列目のシートでさえも」と居住性の高さを取り上げている。QX80は最大8人まで収容可能(標準レイアウトは7席)で、2列目にはキャプテンチェア、3列目には6:4分割の折りたたみ式リクライニングシートを備える。3列目にも電動シートバックやエアベント、USBポートなどを備え、どの席に座っても最高の乗車体験ができるよう配慮が行き届く。

◆充実のアシストやカメラで、レーン変更や駐車も容易に
 先進的な装備も魅力だ。ドライブ誌は、提供されたテスト車両に、「圧倒的な」量のテクノロジーが搭載されていたと伝えている。記事が特に取り上げているのが、「シンプルでわかりやすいワンボタン操作」のプロパイロットアシスト2.1だ。標準のバージョン1.1を改良し、レーン変更アシストが追加された。

 駐車の容易さもポイントだ。モーター・トレンド誌は、今日のクルマで比較的一般的になりつつある360度カメラを、インフィニティは時代に先駆けて導入していたと振り返る。今回のQX80では、さらに先進の試み「インビジブル フード ビュー」を導入した。画面内で車両のフード部分が透過し、タイヤ位置と周囲の障害物だけが表示される。これにより至近の障害物との位置関係を直感的に把握しやすくなる。

 価格はエントリートリムの「ピュア」で8万4445ドル(約1360万円)、最上位「オートグラフ」で11万2590ドル(約1810万円)からの設定だ。7月下旬に北米での発売を予定している。

Text by 青葉やまと