レクサスGXにピザ窯とバー!? 特別車両「モノグラムGX」が米イベントに登場
米レクサスから、変わり種のSUVが飛び出した。ピザ窯とバーを搭載し、野外で出来たてのフードを振る舞うカスタム車両「モノグラムGX」だ。2024年の新型レクサスGXのデビューを記念して特別に作られ、米コロラド州アスペンで14日〜16日に開催された野外イベント「フード&ワイン・クラシック」に姿を見せた。
◆野外で楽しむ焼きたてのピザとドリンク
車両は米GEの高級家電ブランド「モノグラム」との提携で誕生した。GX 550をカスタムしたもので、後方のスイングドアを開くと、庫内幅約80センチのGE製スマート電気オーブンが格納されている。ピザや手作りのパン、新鮮な魚のグリルなどを調理することができる。
また、モノグラムによるアメリカ初の加熱アイスプレス「フォージ・ヒーテッド・アイスプレス」を搭載し、バーボンやスピリッツを冷やすためのアイスボールを作ることができる。ほか、エクステリアに設けたワインボトルの収納スペースや、後席などに配置の冷蔵コンパートメント、トランク内のダストボックスなどにより、屋外での本格的な調理をサポートする。
インテリアは高級志向で、キャメルレザーのカスタムパターン、真鍮(しんちゅう)およびチタン素材に、アクセントとしてセラミックストーンを取り入れた。
◆量産は望み薄だが、今後も活躍に期待
米自動車メディアのオート・ウィーク誌(6月17日)は、「残念ながら、これが量産されることはないだろう」との見方を示しつつ、同イベントに参加した人々は素晴らしさを実感したはずだと述べている。今後も数年にわたり、各種イベントに姿を見せてくれることを願いたい、と記事は結んでいる。
珍しさで目を引くだけでなく、さすがのレクサスとあって仕上がりは上々のようだ。搭載のピザ窯について米モーター・トレンド誌(6月13日)は、「一度限りの車載ピザ窯としては、驚くほど洗練されている」と述べる。クルマ全体としても非常に冒険的な試みであり、仮に入手できるならば「ハードコアなピクニッカーにとって、魅力的な出発点となるかもしれない」と同誌は述べる。
◆欲しい? 高そう? SNSのコメント盛り上がる
レクサスがフェイスブックの公式アカウントで写真を披露すると、ぜひ欲しいという声から車載ピザ窯に眉をひそめる反応まで、さまざまな意見が寄せられた。
「1台欲しい。実際に買えれば良いのに」
「絶対に買いたい。EVは興味なかったがこれなら欲しい」
「家電の部分はいらないけど、ほかの部分は欲しいと思う! コントラストが効いたメタルとダッシュボードがいいね」
「クルマにピザ窯? もうこんなに太ってるのに、また食べてしまう……笑」
「それほど特別なことかな。デリバリーのピザを車内で食べれば良い」
公式インスタグラムにもさまざまな声が届いている。
「しびれる!」
「今すぐ買いたい」
「セカンドターボが望まれていたところ、レクサスのエンジニアは代わりにオーブンをつけてしまった!」
「高そう。家を買った方がいいかもしれないね」
「良い意味でクレイジー」
遊び心を宿した特別モデルだが、思いのほか真剣に捉えた人も多かったようだ。ぜひ欲しいというコメントから価格を心配する声まで、さまざまな反応で賑わっている。
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