「日産車では信じられないけど…」北米発表の新型キックス、“大胆変身”に反響

Nissan Motor Corporation

 日産のアメリカ法人は、サブコンパクト・クロスオーバー「キックス」新型を発表した。今年夏から北米市場に投入する。既存モデルよりも一回り大型になり、AWDオプションを新たに用意した。現地では早くも、思い切ったデザインが話題だ。

◆サブコンパクトSUV市場へ進出
 キックスはこれまで、エントリーレベルのクロスオーバー風ハッチバックに分類されていた。小型クロスオーバーとして新たな立ち位置を獲得したキックスは、サブコンパクトSUV市場の新星として、マツダCX-30などのライバル勢と真っ向勝負に出る。

 新たな船出にあたり、キックスはデザインを一新した。全長・全幅・車高ともに一回り大型化し、特徴的なフロントグリルを中心とするアグレッシブなデザインが個性を放つ。グラウンドクリアランスは7.0インチから8.4インチ(約17.8cmから21.3cm)へと大幅に拡大した。パワートレインは141hpの2.0リットル直列4気筒のみとなっている。以前の1.6リットルからはスペック上改善しているものの、小排気量のエンジンがアキレス腱になるとの見方も現地では出ている。

 S、SV、SRの全3トリムで展開し、すべてのトリムでAWDオプションを提供する。価格は未発表だが、現地メディアのカー&ドライバー誌(3月23日)は、ベースモデルで2万3000ドル(約350万円)前後からとの予想を示している。

Text by 青葉やまと