ホンダファンには違和感? 新型EV「プロローグ」、外観は好評「優れたプロポーション」
◆ホンダらしくない室内設計
一方、細部の仕様には不満を覚える場面もある。カー&ドライバー誌は、「プロローグの室内に一歩足を踏み入れると、ホンダの雰囲気はあまり感じられない」と指摘する。GM流の雑多なスイッチ類、ホンダユーザーには馴染みのない操作体系、タッチスクリーンから操作するヘッドライトなど、ホンダ愛好者にとっては違和感を抱く設計が随所にみられる。
同紙の読者コメントや米ホンダの公式動画のコメント欄でも、同様の意見が聞かれた。
「『ヘッドライトをタッチ画面のメニューから制御』……うわ、なんという不適切な設計」
「ヘッドライトをタッチスクリーンで操作? これは良いアイデアだ、なんていう人がいる?」
もっとも、実際に画面を操作する場面は限定的だとする擁護の声もある。
「実際のところ、最近の車ではヘッドライトコントロールに触れる必要はほとんどない。暗くなると点灯し、ハイビームとロービームが自動で切り替わるから」
◆ホンダ愛好者ほど受け入れづらいジレンマ
このほか、GMとのタッグを必ずしも歓迎しないコメントもちらほらとみられるようだ。
「冗談だろうか? ホンダを買いたい人で、GMの気配がするホンダを買いたい人などいない」
「シボレー ブレイザーEVで次から次へと問題に見舞われたという人なら、この『ホンダの』EVでも同じ現象を覚悟しておくべき」
「完全なホンダ製なら嬉しかった。GMのプラットフォームのトランスミッションには問題が多い」
「EV化を果たした『GM プロローグ』を発売します、というべき」
他方、やはりデザインは好評だ。フロントが巨大化傾向にあるCR-Vやアコードよりも、エクステリアに親しみ持てるという意見もある。
「美しい。欲しい」
「一つ確かなことは、GMベースのこのプロローグは、最新のホンダよりもはるかに優れたプロポーションであるということだ」
「よくやった。ホンダよ、その道を進み続けてほしい。信じている」
スタイリングでは肯定的な声が目立つ一方、根っからのホンダファンほど、他社とのパートナーシップには異論もあるようだ。アメリカで3月の発売を予定している。