ナチス容認のサブスタックに人気ジャーナリストが決別 プラットフォームの投稿監視問題

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 ニュースレター配信のメディアプラットフォーム、サブスタック(Substack)がナチスの思想拡散を容認していることを懸念し、同サービスを活用してきた人気テック・ジャーナリスト、ケイシー・ニュートン(Casey Newton)がその使用をやめると発表し、話題を呼んでいる。

◆テック界の人気ジャーナリスト
 ニュートンは、サンフランシスコ在住のアメリカ人ジャーナリスト。学生時代からジャーナリスト活動を開始し、サンフランシスコ・クロニクルやCNET(シーネットネットワークス)、ヴォックス・メディアが運営するテック系のウェブメディア、ザ・ヴァージでのキャリアを経て、2020年10月に独立。ビッグテックと民主主義の交差点をテーマとしたニュース発信を行うメディアブランド「プラットフォーマー」を立ち上げ、サブスタックのインフラを活用して、毎週のニュースレター配信と記事投稿を行ってきた。

 ニュートンは、同じくテックジャーナリストのケヴィン・ルースとともに、ニューヨーク・タイムズのテック系ポッドキャスト「ハード・フォーク」の進行役も務めている。ハード・フォークは、冗談も交えたカジュアルな論調で、テック界隈のニュースを解説したり、ビックテックのインサイダーに対しての突っ込んだインタビューなどを行ったりする番組である。

 テックジャーナリストとしての実績と人気を持つニュートンが展開するプラットフォーマーは、先週の時点ではサブスタックの人気ランキングで4位につけていたようだ。しかし、12日付の投稿で、ニュートンはプラットフォーマーが、サブスタックから決別すると発表した。

Text by MAKI NAKATA