日本の弁当箱に注目も NY最大のギフト展示会、今年のトレンドは?
◆日本のお弁当箱に注目集まる
日本から参加した出展担当者は、モノづくりを担う日本の作り手にもグローバル市場にどう展開するか、10年先を目指すために現時点の市場を見ることは大切とコメントする。
そのなかで人が集まり目立っていたブースがTAKENAKA(竹中・石川県)のお弁当箱だ。
TAKENAKAのお弁当箱は、プラスチックペットボトルの再利用によるサステナビリティをアピールする。サトウキビ繊維とリサイクルペットボトルを主原料にした環境に優しい新製品のFlat Dual(二重箱)も、リユースできて長持ちすると人気が高い。一つ一つ職人による手塗のカラフルなお弁当箱に、アメリカ人バイヤーは「選ぶのが楽しいしランチも美味しくなるね」とコメントした。「カラフルに暮らす」というメッセージには、「明るく大胆で、美しいあなたの魅力を最大限に引き出す、あなただけの色を見つけてください」という意味が込められている。
またTAKENAKAは毎月、オンラインストアの売上の1%を、シカゴのフィーディング・アメリカ(4600万人に食事提供する非営利フードバンク)や首都ワシントンのノー・キッズ・ハングリー(900万人の飢餓の子供に食料支援) といった非営利団体に寄付している。アメリカで事業を行ううえで、どう社会に貢献するかも企業価値を示す大切な活動である。
これらのように誰もが癒され楽しむ製品が人気を上げていた。サステナビリティをさりげなくアピールする製品が目立ち、国籍を超えたダイバーシティ&インクルージョンをアピールするものが多く、かつ実用的で機能的なものがアメリカ市場での人気アイテムとして大きなトレンドとなっている傾向がみられた。
在外ジャーナリスト協会会員 古市裕子取材
※本記事は在外ジャーナリスト協会の協力により作成しています。