「無性に欲しくなるクルマだ」いすゞ D-MAX新型AT35、圧倒的な存在感と魅力のオフロード性能

いすゞ自動車

 欧米で人気のピックアップトラック市場に、いすゞが新型を投入した。既存のミッドサイズ・ピックアップトラックであるいすゞ D-MAXをベースとし、直径35インチの大径タイヤを履いたD-Max アークティック トラック AT35だ。英自動車番組の北極走破を支えた、実績あるアイスランド企業が開発に協力している。

◆地形を走破する喜び、「インドア派をアウトドア派に」
 AT35は、路面状況が劣悪であればあるほど喜びを引き出してくれるようなクルマだ。英インデペンデント紙は、「その途方もない大径のタイヤ(直径35インチなのでAT35と呼ばれている)は、最もやっかいな部類の地形にさえ対応することができる」「(走破は)ただただ非常に楽しく、あなたの文通相手のようなインドア派を僻地の住人へと変えてしまう」と述べている。結果、「おそらく絶対に必要ないけれど、わけもなく欲しくなってしまう類いのクルマ」になっているという。

 新型では従来モデルのD-MAXをベースに、アイスランドのアークティック・トラック社の技術を取り入れている。同社は氷原や火山地帯など、極端な地形に対応した車両の開発ノウハウを持つ。インデペンデント紙は新型を、「大幅に堂々とした印象を帯び、性能も少々高まっている」と紹介している。

 BBCの自動車番組「トップ・ギア」は、アークティック・トラック社が10年前、同番組がトヨタ ハイラックスで北極と活火山を走破するのをサポートした企業だと紹介している。番組でも、17インチ・アロイと35インチのオールテレイン・タイヤの威容に注目しているようだ。「イギリスの古風な農場であっても荒涼とした北極地方のツンドラであっても、変わりなく自信ありげに見える」と紹介している。

Text by 青葉やまと