「最も魅力ある新型EVの一つ」トヨタ初のBEV『bZ4X』、イギリスで期待大

トヨタ自動車

 トヨタの完全EV「bZ4X」がイギリスで販売されており、好評を博している。トヨタ車としては、カリフォルニア州限定販売のRAV4 EVを除くと、初の量産型バッテリー式電気自動車(BEV)となる。

◆「Beyond Zero」
 bZ4Xの名はまるで型番のような、なんとも個性的で不思議な響きをもっている。「bZ」の意味するところは「Beyond Zero」であり、「4」はミドルクラスのサイズであることを表している。「X」はクロスオーバーの意味だ。英カー誌(6月9日)はこの名前について、「排気管から何も排出しないということだけでなく、EVはさらなる魅力を備えているべきだというトヨタの信念」を表していると紹介している。同誌はそのサイズから、テスラ モデルY、キア EV6などと競合するのではないかとみる。

 トヨタ以外にもすでに各社からEVが発売されており、bZ4Xは必ずしも革新的な車種というわけではない。しかし、プリウスでEVの実績を重ねてきたトヨタ初の完全EVというだけあって、イギリス現地での期待は非常に大きいようだ。英オート・エクスプレス誌(6月9日)は、トヨタが四半世紀にわたるEVの生産経験を持つと紹介し、「トヨタ初のEVに我々は高い期待を抱いている」と述べる。新車に付帯する10年保証も含め、「あなたが買える最も魅了的な新型EVの一つ」と太鼓判を押している。

Text by 青葉やまと