トヨタGR GT3の量産デザイン、特許図案でリークか 「リアウイングのない美しいクーペ」

トヨタ自動車

◆続報が絶えていたGT3 特許公開は開発進行中の証?
 トヨタ GR GT3のコンセプトが2021年に発表された際には、既存モデルをベースとしないピュア・スポーツカーとしてファンの心を強く揺さぶった。しかし、トヨタがコンセプトに留まらない商品化への熱意を強調していたのも虚しく、時が経つにつれ市販化への期待は薄らいでいった。米ジャロプニック誌は、2021年にGR スーパースポーツの開発が中止されたとみられることを挙げ、GR GT3に関する華々しいプレスリリースについても「うんざりするほどの相当な懐疑心」をもって受け止めていたと打ち明ける。

 しかし今回、意匠特許の図案が公開されたことで、少なくともGR GT3については開発が継続していると受け止めてよいかもしれない。カー・スクープ誌は特許図案の発見が「モータースポーツに着想を得たこのスポーツカーについて、量産版へとつながる開発プログラムが継続しているとの噂をあおる」ものであると述べ、市販化への期待感を示している。

◆トヨタかレクサスか
 市販モデルへの期待が高まるGR GT3だが、カー&ドライバー誌は実際に販売に至るかはまだ不確実だとしている。登場するにしても、トヨタのブランドで販売される以外に、高価格帯のレクサス RCのバッジが与えられる可能性がある。

 一方、カー・スクープ誌は、Gazoo Racingのフラッグシップを担い、GRスープラの上位に位置づけられるのではないかと分析している。

 一部アナリストは2〜3年後の登場を予測しているようだ。リアウイングのないGR GT3が路上に解き放たれる日は来るのか、続報を待ちたい。

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Text by 青葉やまと