「セグメントのパイオニア」カローラコマーシャル、英で発売 フルハイブリッド商用車
英国トヨタは6月、商業用途で活躍する小型バン「トヨタ カローラ コマーシャル」を発売する。後席を設けず荷台スペースに割り振る思い切ったレイアウトだ。商用バンではめずらしいハイブリッド仕様とあわせ、現地の事前評価は「ニッチな需要に対応」できると好評だ。
◆稀有な商用フルハイブリッド
英オート・エクスプレス誌(5月21日)は、カローラ コマーシャルが「商用自動車セクターの非常に具体的なニッチ市場を埋める」と述べ、「現在販売中のなかではこのタイプとして唯一のモデル」だとして特殊性を強調している。商用でも完全EVは存在するが、用途によっては航続距離に制限のあるこうしたモデルが選択肢から外れることもある。その場合、ハイブリッド駆動の小型バンとして本モデルが威力を発揮するとの読みだ。
同様に英RAC誌(5月20日)も、「毛色の変わったスモールバン」だと評価している。トヨタは本車種の投入で、「LCV(小型商用車)セグメントにおけるフルハイブリッド自己充電のパイオニア」になったと同誌は語る。既存のカローラ ツーリング スポーツを基礎としていることからコンセプト自体は革新的ではないものの、このようなクルマを求めていた企業ユーザーにとっては「理想的となるだろう」との評価だ。
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