「トヨタに賛辞と敬意」GRカローラ初公開、米ファン歓喜「しかもMT車だけ!」

トヨタ自動車

 トヨタGAZOOレーシングは3月31日、新型『GRカローラ』をアメリカにて世界初公開した。カローラ ハッチバックをベースに、モータースポーツを起点としたよりよいクルマづくりを追及したという。日本市場でも今年後半に発売される予定だ。

◆自動車ファンを喜ばせる「アンチ・カローラ」
 GRカローラは、レースで勝てるクルマをベースに一般市場で販売するという野心的な試みを行っている。エンジンはGRヤリス搭載の1.6L直列3気筒を改良し、最高出力を300hpにまで高めた。また、ヤリス譲りのスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を搭載する。

 結果としてカローラの域を超えたとの呼び声も高い。米オート・ブログ誌(4月1日)の読者は、GRカローラである本車を「アンチ・カローラ」と表現し、深い自動車ファンであれば本車の価値を理解できるだろうと述べている。「これはアンチ・カローラのカローラなのだ。通常のカローラのイメージと、カローラがこれまで追求してきたことのほぼすべてに、反旗を翻している」「このような時代にようやく、この種のクルマを発売する勇気を出したトヨタに、大いなる賛辞と敬意を。しかもマニュアル車だけとは!」

 同誌への別のコメントには、スバルと対比させた形のものも見られる。「トヨタは自問したのでしょう。『そうだね、スバルがきちんとしたSTIのハッチを作らないなら、我々でやってみようじゃないか。』」

Text by 青葉やまと