トヨタEV強化のサプライズ、海外メディアはどう見た?
トヨタ自動車は14日、バッテリーEV戦略に関する説明会を開催した。これまでEVシフトに消極的と見られてきたが、2030年までに30車種のバッテリーEVを展開するとし、販売目標も5月に立てた200万台から350万台へと大幅に引き上げた。トヨタのサプライズを海外メディアも大きく報じている。
◆消極姿勢から一転、16モデル披露にメディアも驚き
ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)は、世界のトップ自動車メーカーの中で電気自動車に最も慎重だったトヨタが説明会で「自らが信奉者であることを宣言した」と述べた。フィナンシャル・タイムズ紙(FT)も、ついにトヨタが「テスラとの直接対決の準備に入り、カーボンニュートラルを推し進めるグループの仲間入りをした」としている。
アイリッシュ・タイムズ紙は、これまでまったくEVモデルを市場に投入していなかったトヨタが、説明会でいきなり発売予定の16車種を披露したことに触れ、大きな変化が起きそうだとしている。ロイターは、トヨタが350億ドル(約4兆円)を車載電池とEVに投資すると報じた。これはフォルクスワーゲンの730億ユーロ(約9兆3500億円)には及ばないが、日産の約2倍だとし、EVへの野心は劇的に増加したと述べている。
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