「感動的な燃費」ホンダHR-V、英誌レビュー ハイブリッド・パワートレインの評価は?

本田技研工業

 ホンダは小型SUV「HR-V」(日本名:ヴェゼル)の2022年モデルを欧州で発売した。現地の自動車各誌は、実用性に優れたファミリー向けSUVだと判断しているようだ。HR-Vらしい挑戦的なスタイリングと快適なインテリアに加え、全車ハイブリッドとなったパワートレインが街乗りをいっそう楽しい時間に変えてくれる。

◆大胆なスタイリングの変化を楽しむ
 新型はハイブリッドにふさわしいスマートなルックスで人気となっている。英ワット・カー誌(10月25日)は、90年代から注目の的となり繰り返し斬新なルックスをまとってきたHR-Vを、「まるで自動車界のデビッド・ベッカムのよう」だと例える。たくましさを追求した初代から、明確にスポーティーな方向へと舵を切った2代目を経て、3代目となる新型は再び大胆に変貌した。ハイブリッドに似つかわしい、洒落たルックスへと生まれ変わっている。

 インテリアの仕上がりも非常によくできており、英オート・エクスプレス誌(10月25日)は「なかに踏み込めば小綺麗でスッキリとした空間がドライバーを迎える」「品質は非常に優れており、このクラスとしてはほかのどんなクルマよりも豪華さを感じさせる」と称える。インフォテインメントも更新し、旧型から飛躍的に進歩した。

 リアスペースも十分な広さだ。英カー誌(10月12日)は「後部スペースは印象的」だとしている。リア部分のなだらかなルーフラインの影響でヘッドルームが制限されるが、それでもかなり背の高い部類の大人でないと問題にはならないだろう、との評価だ。

Text by 青葉やまと