「レクサスは成し遂げた」新型NX、米メディアが最も注目した改善点は?
レクサスは10月7日、コンパクトSUV「NX」の新型を発表した。これまでの不満点を払拭した新モデルとなり、すでに試乗評価を行ったアメリカの各自動車誌から良い反応が寄せられている。2代目へのモデルチェンジを遂げ、課題だった若年層へのアピールもうまくいきそうだ。
◆トレードマークが復活
2015年の初代デビュー以来、レクサス NXはRXに次ぐヒットモデルとなってきた。米カー&ドライバー誌(10月7日)は、「2022年型NXはこの成功の方程式を踏襲している」と評価する。その象徴であるかのように、レクサスのトレードマークであったスピンドルグリルが今回復活した。同誌はパフォーマンス面の分析にも紙幅を割いているが、こちらについてはズバ抜けた性能よりも「妥協点を目指した」のではないかと述べ、まずまずといった評価だ。
同誌は新型NXのなかでも中位グレードとなるNX350に試乗している。これは、ターボチャージャー付き2.4リットル直列4気筒エンジンと、8速ATを採用したAWDモデルだ。279psの最大出力はアウディQ3やBMW X1などのライバル車を凌ぐ実力だが、ターボラグによってこの利点が大きく損なわれているというのが記事による評価だ。
新型ではこのNX350のほか、ハイブリッドモデルとしてNX350hを用意する。米モーター・トレンド誌は、ターボ4のNX350とHEVのNX350hとの比較において、後者の選択を勧めている。NX350hはガソリンモデルと同等の加速感を得ることができ、燃費にも優れる。評価のためHEVモデルでオフロードを走行したところ、しっかりとした推進力を感じることができたという。乗り心地の面ではサスペンションに不満が残るが、静音性は高級SUVに相応しいものであったと同誌は評価している。
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