「C-HRより……」カローラクロス、差別化に成功 米誌レビューは内装も高評価
国内で9月14日に発売となったトヨタ カローラクロスだが、北米市場でも今年10月から市場にデビューする。一足先に試乗した現地自動車関連誌は、トヨタのSUVに欠けていたサイズ帯を補う存在として期待を寄せている。
◆カローラと瓜二つ
カローラといえばトヨタの売れ筋のセダンだが、カローラクロスは手軽に親しめるカローラの特徴をそのままSUVに受け継いだ。同社のSUVのラインナップとしては小型で個性的なC-HRと大型のRAV4があるが、この中間のニーズを満たす存在となる。米カー&ドライバー誌(9月9日)はC-HRとの差別化ポイントとして、おとなしめのデザイン、十分な荷室、そして4WDオプションを挙げている。
米ロード・ショー誌(9月9日)も同じく、無難で選びやすいデザインを歓迎し、「小型のトヨタ C-HRがたぶん少しクセがありすぎたとするならば、カローラ クロスはずっと親しみやすく感じるはずだ」と述べる。ホイールウェル上のラインで遊び心を演出しつつも、十分な最低地上高を確保し、SUV然とした雰囲気とした。個性重視のC-HRとは路線が異なり、「全体としてきわめて普通」のSUVに仕上がったと同誌はみる。
インテリアは、セダン版カローラそのものと言っていいほどそっくりのデザインだ。米モーター・トレンド誌(9月9日)は、内部では「カローラ クロスはカローラに瓜二つ」と述べる。同誌が注目するのは、素材のグレードの高さだ。スイッチ類や柔らかな触感に仕上げられたツートンカラーのダッシュボードを高く評価している。試乗したのはエントリーモデルの「L」トリムだったが、こうした部材の「品質に感動した」という。充実の標準装備と併せて、事前に知らなければ「これがエントリー・モデルだとは想像するのは難しかっただろう」と述べている。
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