「このクラスで最もホット」マツダCX-30ターボ、スタイルとパワーを米誌好感
北米で販売中のマツダ CX-30 ターボが好評だ。すでにCX-30で人気を得ていた成熟したスタイリングはほぼそのままに、待望のターボエンジン搭載で走破性を向上した。「最もホットなサブコンパクトSUV」と評されるなど、実力も外観も抜きん出たモデルとして評判だ。
◆ターボエンジン搭載で別格のパワーに
米ロード・ショー誌(6月18日)はマツダ CX-30 ターボを、マツダ3に加えてちょっとしたオフロード性能とターボエンジンを求める人々に向けて勧めている。外観としては既存のCX-30と大きな差異はない。控えめな「ターボ」のプレートとホイールの色がブラックになるなど、わずかな違いに留まる。しかし、パワーは段違いだ。同誌は「おとなしいルックスはさておき、ターボエンジンは非常に抜きん出ている」と評価する。搭載の2.5L直列4気筒エンジンは、日本のハイオクにほぼ相当するオクタン価93以上のガソリンを使用した場合、最高出力は253psに達する。自然吸気モデルの189psと比べると明らかな飛躍だ。とくにスポーツモード走行時に中速域で感じられるパワーなど、ターボらしい頼れる走行能力を発揮する。
スタートと同時に得られる素早い加速感も、ターボならではの感覚だ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、0-100キロ加速が5.8秒となり、通常モデルから2秒近く短縮していると紹介する。さらに、向上したトルクに対応するために新たなディファレンシャル・ギアを導入し、増加したエンジン重量を支えるためにサスペンションを再調整するなど、目につきにくい工夫を重ねることで良好な走行感を保っている。マツダ独自のG-ベクタリングコントロールプラスがコーナリング時のグリップ力を安定させ、さらにオフロード・モード時には特殊なAWD制御を行って接地側の車輪のトルクを向上させるなど、通常のコーナリングから悪路走行時まで一貫して高い走行性能を発揮するよう設計されている。
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