「我々はこの車のためにインフラが必要だ」新型MIRAI、英紙が太鼓判

トヨタ自動車

 フルモデルチェンジが国内で好評を博している2代目トヨタ MIRAIに、欧州仕様車が登場した。すでに北米仕様車がアメリカで好評を得ているが、大きく様変わりした新型に、イギリスでもきわめてポジティブな評価が寄せられている。

◆プラットフォームを改め全面刷新
 新型は初代から大幅な変化を遂げており、かなり大型化すると同時にスマートなルックスを手に入れた。英オート・カー誌(5月4日)は「間違いなく新型MIRAIを初代と混同することはないだろう」と断言する。新型はトヨタが推進するTNGAのラインナップのうち、高級モデル向けのGA-Lプラットフォームを新たに採用した。さらに、パワートレインの強化により出力が155psから182psに向上しており、「2代目というよりは、完全に新たな一台となった」と記事は評価する。

 英テレグラフ紙は本モデルに対し、満点の5つ星を与えている。気持ちよくドライブでき、なおかつ価格も水素自動車としては手頃に設定されている点が良好だという。先駆的な技術を搭載する水素自動車だけに、航続距離が向上した点も嬉しい。現在のところ水素ステーションは、イギリス国内に11ヶ所しか存在しない。それだけに、3つ目の水素燃料タンク搭載と燃費向上で航続距離を伸ばした2代目 MIRAIは、より頼り甲斐のある存在となりそうだ。先代よりも航続レンジが3割向上し、650キロを無補給で走破できる。

Text by 青葉やまと