英国で絶賛、日産GT-R NISMO 「興奮冷めない」「超現実的なドライブフィール」
日産がサーキットで培った技術を余すところなく投入したGT-R NISMOの新型が、イギリスで大変な評判を呼んでいる。2020年末ごろからMY2020が各誌の元に届き始めると、「興奮が冷めない」「ステアリングが実に心地よい」「恐ろしいほどの加速」との評価が相次いだ。整地されたサーキットのみならず、悪路の多いイギリスの環境でもその性能を最大限に発揮しているようだ。
◆想像を超えるコーナリング力
英カー誌(1月22日)は「ステアリングは想像よりも軽やか、かつ信じられないほどに繊細」であり、そのドライブフィールは「超現実的」だと表現している。55対45という適度にフロントヘビー寄りの重量配分が効果を発揮し、前軸の制動力を向上している。同誌は、何度かハンドルを切って慣れたなら、およそ可能だとは思えなかったようなスピードと角度でコーナリングができるだろう、と述べる。また、エンジンは時速約110キロまでの範囲ならば顕著にうなることはない。パワフルなエンジンが与える加速は、同誌の述べるところによると「恐ろしいほど」であり、通常なら聴こえるはずの轟音なくして加速感だけが身体に押し寄せるという特異なドライブ体験ができるようだ。
英BBCの自動車番組『トップ・ギア』(1月8日)は、条件の悪いイギリスの路上で試乗した所感として、「しかし本格的なレースマシンであるにもかかわらず、本来得意とする領域の外において、想像のかなり上を行くパフォーマンスを見せた。あれから何日もたつが、いまだに興奮が冷めない」と述べている。さらにカー誌同様、「その軽くてダイレクトなステアリングは実に心地よい」と評価しており、軽快で小気味良く反応するステアリングとコーナリング性能が各誌のレビュワーを驚かせているようだ。
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