アコード2021年型:パワートレインの課題克服に米誌注目 安全性も高評価
ミドルサイズセダンの定番であるホンダ アコードにマイナーチェンジが加わり、2021年型としてアメリカに登場した。フロントグリルやフォグランプなどデザイン上の変更も目を引くが、現地では長年の課題であったCVTの改善と高い安全性能が話題を呼んでいるようだ。
◆積年の課題、ついに解決へ
アコードは長年、アメリカでも人気を誇ってきた。米カー&ドライバー誌(11月18日)は、「このところ長年の間、当然のことながら、アコードはアメリカで最も人気の車の一つであった」と述べる。納得のいく価格感、上級車の風格漂うゆとりあるサイズ、高級セダンならではの機敏な反応、そしてホンダらしい感性などがアコード人気を支える秘密だ。新型に対しても同誌は10点満点中10点の高スコアを与えている。同誌は権威ある「10ベスト」リストを発表しているが、アコードは2020年もこのリスト入りを果たした。リスト入りは2020年を含め合計で35回に及んでおり、これは他社を含めたあらゆる車種中でトップとなっている。
2021年型アコードはそんな歴史ある車種の新型となるが、マイナーアップデートとはいえ、新たな魅力をしっかりと備えているようだ。米モーター・トレンド誌(12月9日)はハイブリッドモデルを取り上げ、旧型と新型で迷っている購入者に対し、新型を選ぶよう勧めている。その理由として同誌は「加速時のクルマの手応えとサウンドに関する、ホンダによる調整」が施されていることを挙げる。従来のCVTはチューニングが完璧とは言えず、たとえばちょっとした上り坂や高速道路上の合流の際など、少しアクセルを踏み込んだだけでドライバーの予想を超えてエンジンが急激に唸ることがあると指摘されていた。新型では「この問題はほぼ解決された」と記事は述べており、しっかりとした改善を感じ取ることができるようだ。
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